2003年1月1日

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 といってみたものの、タイでは正月の雰囲気一切なし・・・。
 だいたい、どこにいってもいまだ飾りはクリスマスのままで、それがまたさらに正月気分を遠ざけている。   
 めでたい、という感じがどこからも漂ってこず、しかも暑い。
 やっぱりお正月は凛とした寒さの中で気を引き締めて迎えるという静粛さがないと、だらけてしまう。

 ビッグCに行ってみたら、やっぱりクリスマス飾りの残骸の中サンタの帽子を被った人がレジをしていた・・・。悲しすぎる。
 これでいいのか??と途方に暮れていると、妙に明るい音楽が。
 店内放送の音楽が正月バージョンになっている。
 そう、タイにもお正月の歌があるらしい。
 そして、けっこうな種類があるようで次から次へと何曲も流れている。
 そうだよ、やればできるじゃないか。その調子だ!
 なんだかよくわからないが、一応これで正月気分を演出しているようだ。
 ま、タイだしこんなもんなんだろう。

 夕方だんなが、どこからともなく今年のカレンダーを入手してきてくれた。
 タイでは普通年末になると銀行で王様や皇室の絵や写真がついたカレンダーを配っている。これをもらってくるのだが、我が家にはこだわりがあって、普通のでなく「タイ数字」のものを飾っている。
 タイ数字とは、日本の壱弐・・・のような数字で公式書類などに使われていてぱっと見ると読めないのだ。つまりカレンダーを見ても今日が何日なのか、一瞬わからない、という不思議なカレンダー。
(タイ人には当然わかるだろうが)
 そのなぞめいた感覚が妙に私の気に入って我が家に採用されている。
 しかしこのカレンダー、なかなかなくて年末探しまわったが見つけられなかった。
 そんなとき、役に立つのがだんな様。
 得意のタイ人網を駆使して、普段全然行ったこともない銀行のカレンダーをもらってきてくれた。感謝感謝。

 管理人から
カレンダー、管理人もかなり早いうちに探したのだが、結局手に入ったのは年末のギリギリ頃だったような気がする。日本のように機能性の高いモノなどほとんどなく、なんとか日付が分かる程度。で、このカレンダーを見ているとやはり思うのが祝日の多さ。公的なモノの他に宗教がらみのモノがあるだけに、かなり多く感じられる。


 1月2日

 プーケットでは、新年二日から学校が始まる。
 タイ中そうらしいが、新年というのはあまり重要視されていない。
 なにしろこの後中国正月があるし、さらにタイの正月もあるのだ。
 それ以外にも1月には、子供の日やら先生の日やらもあるのでそうそう休んでばかりもいられないのである。
 とはいうものの、年末に学校のお知らせをもらったときには少し不安であった。
 土日の関係から2002年度は5連休になっている。
 で、一日は休みだとしてもほんとに2日からはじまるのだろうか?
 だんなは「二日もまだ、休みじゃないの?」と不安をあおるし。
 それでも、お知らせの紙には休みはあくまでも「30〜1日」になっているので(土日があるので正確には28日〜になる)普段のように学校に連れていった。

 途中車も少なく、自信がなくなりつつあったが、やはり学校は普通に開いていた。
 なんだか、おせち料理どころかお正月らしい飾りもないし、元日はただ大晦日に夜更かししすぎて昼頃起きてぼんやりしているうちに、終わってしまったし・・・。
 天気の悪さもあって、いつにも増して正月気分の全くないまま日常に戻ってしまった。

 あの大晦日の花火は既に遠い昔のようだ。
 日本だったら、まだまだお正月気分でおせち食べたりして、テレビも着物来た人が映ってたり、買い物に行けば正月限定の音楽が流れていたりして、いやがおうにも正月気分が満喫できるのだろうに・・・。
 お正月に日本に帰りたくてもチケットは高いし、学校が2日から始まるのだから帰りにくい。我が家がお正月気分が満喫できるのは、いつの日か??


 管理人から
そういえば昔管理人はベトナムのハノイで正月を迎え、そのままラオスのビエンチャンへ飛び、あまりに何もないので陸路でタイのノーンカイへ行ったことがある。しかしそこでも正月気分が感じられらないので、コーンケーンまで行った。ここでタイムアップ。そしてホテルを探して初めて聞こえてきた歌は、なんとタイ語版の「舟歌」であった…。メチャ驚いたが、ある意味正月を感じることが出来る出来事だった。


 1月3日

 夜中に目が覚めた。
 もう朝方なのかと思ったら、まだ2時半・・・。3時間くらいしか寝てないし。
 寝直そうとしてもなぜか寝付けず、なんでかなぁと思っていたら「寒い」。
 やけに寒い。
 一応薄っぺらいふとんみたいのは被っている物のそれでもしんしんとした寒さである。
 これはまずいなぁと起きだし、息子にふとんをかけてやる。
 普段パジャマは半袖短パンというプーケット仕様なので、長袖長ズボンに着替える。
 それでもまだガタガタ震えるほど寒い。
 「もしかして具合悪いんじゃ」
と寝ぼけた頭で考え何か熱い物でも飲もうとお茶を沸かした。
 なにしろ我が家の冷蔵庫には年中通して麦茶が入ってるのみなので、先日日本のお客様から頂いたほうじ茶パックをこのときとばかりにいそいそと封を切る。
 (N様、ありがとうございました)
 なんだか体に染み渡るお茶のうまさ。
 暖まったので寝ようとしたが、どうも体の芯まで冷えていて寝られない。
 日本では冷え性だった私、この冷たさは症状が似ている。
 しかし、なんでプーケットにいるのに冷えてるのか・・・。
 低体温なのでむりやり体を動かしたりしていたら、すっかり目が覚めてしまった。
 悲しすぎる。
 初夢見るぞーと気合い入れて寝たのに、見られなかったし。

 この悔しさを日記に綴ろうかとパソコンの部屋にいくと・・・なんとそこにいたのは真っ白なヤモリ?(たぶん)
 まだ10cm位だったが突然電気をつけたので固まっていてしばし見つめ合う。
 白子なのかなぁ、透き通るほど白く背骨まで見えていてなんか白魚みたい。
 これは珍しいと思いながら、寝ぼけた頭でぼんやり見続けていたが、一瞬目を離した隙にものすごい速さで逃げていってしまった。
 写真を撮りたかったがあのタイミングでは無理だったので、今となっては夢を見ていたよう。
 日本では白蛇が幸運の印とかいうけど、白ヤモリは果たして我が家に幸運をもたらしてくれるのだろうか。
 一応だんなが起きたら聞いてみようと思う。
(宗教に絡めて変な祭壇とか作り出したらどうしよう・・・聞かない方がいいか?)


 管理人から
タイと言えば年中暑いと思われている人も多いかと思うが、実はけっこうそうでもないのだ。北部のチェンマイあたりでは毎年寒さで何人か死んでしまう。と言っても気温にして4度位なんだと思うが、普段20度を切ることはないのだからそうなるのも無理はない。プーケットあたりでも10度台に入ると肌寒く、暑さ対策しかしてないので冷えるんだろうなあ。


 1月4日

 プーケットは交通の便が悪いので車やバイクを操れないと一人でどこへもいけない。
 私は極端に運動神経が鈍く、事故を起こしそうなので今まで運転は自粛してきたがやっぱり車に乗れないとつまらないなぁと思っている。
 あいにく子育てに励んでいる間に日本の運転免許が切れてしまったので、こちらで免許をとらないとだめなのだが、問題は車。
 我が家の経済状況では到底1人一台ずつ車を所有する余裕はないのでだんなと共有ということになる。
 で、その車・・・2年前に車を買うことにしたとき、私の趣味ではなかったがだんながピックアップトラックが欲しいといい、仕方なく購入したもの。
 (田舎の人はなぜかいろいろと運ぶ物が多く、荷台付きの車が大活躍なのだ)
 改めて見ると、いつの間にかだんな仕様に改造されている。
 だんなが事故を起こす度に修理されて戻ってきた車は、なぜか少しずつ微妙に変化していたのだが、気づいたときにはどこからどうみても田舎のヤンキー仕様車に変わり果てていた。

 横に乗っているのも嫌な感じの変わり様で、ましてや自分では絶対運転したくない代物。というより、車高が低すぎて運転しずらそう。
 エンジンの音はぼぼぼぼーと変だし、窓は真っ黒の遮光シートが貼られている。
(まあ、これは暑いのでタイではわりと普通のことなのだが)
 ライトもなにやら妖しげな光を放っているし、バンパーもこんなんじゃなかった。
 なにより、先日の事故のあと「サービス」とかでボンネットに妙な出っ張りができていて、中のエンジンが隙間から見えているんですけどこれは一体なんなんでしょうか・・・。
 タイの本屋にはなんだかすごいとしかいいようのない改造車の写真を集めた雑誌がよく売っていて、だんなは妙に目を輝かせて読んでいたりする。
 心の底からかっこいいと思っているようで、感覚の違いに呆然とする・・・。
 二十歳やそこらの若造やないんやから、目を覚ましてくれ〜と思うけれど、日本と違って車は高価で中古といえども普通若者には手が届かないもの。
 そんなものをあっさり手に入れてしまったために彼の欲望はとどまることを知らない。
 と、こんなことを綴っていると遠くのほうから爆音が響いてきた。
 お帰りになったようだ。

 管理人から
管理人もこの車を見た。感想は、まさにヤンキー車一歩手前。タイでは乗用車よりもピックアップの方が売れていて、田舎に行くとめちゃくちゃな改造がまかり通ってる。たとえば田舎道を死ぬ勢いで突っ込んでる車、実はエンジンがスープラだとか、ヘッドライトは明るいほどステータスがあるのか、死ぬほど明るい。そうそうダンナさんのボンネットの出っ張りって、「ターボもどき」ですよ。そう、あくまでも「もどき」であってな〜んも意味ないっす。


1月5日

 なんどもここで「太っただんな」ネタを展開しているが、最近この日記を読んで下さる方も増えてきたようで、全国の太った人達を敵に回してしまっているかもしれない。
 この辺で少しなぜこんなにも私がだんなの太りようを責め立てているのかの説明をさせていただきたいと思う。

 それは、今を去ること5年前。結婚が決まった私に突然だんながいった。
「お坊さんしてなかった」
 タイでは少なくとも一生に一度は出家する。
 しかも結婚前にしないと得が母親にいかないそうだ。

 そのため急遽出家することになり、その間私は初対面のだんな家族と同居することを義母に有無をいわさず決められた。

 そして毎朝4時に起きて、朝の托鉢にくるだんなと他のお坊さんにあげるお供えのおかずづくりの手伝い。6時に托鉢にきたお坊さんに渡す。その後8時前からお寺に行って、お昼のおかずづくりをさせられる。
 こうして女性も得を積むらしいのだが、そんな習慣のない日本人の私にはものすごく厳しかった。
 だんながでてくるまで、1ヶ月半それは続いたのだ。
 まじで体調が狂い、死にそうになった。
 知らない人達との同居にくわえ、お寺でプーケット弁しか話さないおばあさん達と少なくとも8時から2時過ぎ頃まで一緒にいる。(昼の食事の後、片づけもある)
 毎日わけがわからないまま、あれしてこれしてといわれ、寺の長いお経や説法を一言も理解できないまま、何時間も聞かされ続けたり。
 結婚を決めた以上、反抗することもできず(今は多少自分の意見も通すが)すべていいなり。何度人知れず泣いたことか。寝込んだこともあったし。
 
 そんな私の苦労をよそに、だんなは日に日に太っていったのである。
 お坊さんの食事は朝と昼の2回。
 しかし、その食事は豪勢きわまる。
 なぜなら、お坊さんになることのできない女性が得を積むために思いつく限りのご馳走をお供えするからだ。
 タイ料理は脂を使う物も多く、そんな食生活に慣れないだんなは「あとでお腹空く」とばかりに食べまくり、見る見るうちに別人のように。
 その後、出家が明けたときには少なくとも20kg太っていたのだ。
 繊細な私が過労とストレスで死ぬほど苦労していた間に、お前は修行もせんと何太ってんねんーっ、というわけで、その後いっこうに痩せないだんなに私の怒りは何年経っても収まらないのであった。


 管理人から
いつも温厚なみいさんがこの話をするときだけはかなり人が変る。もともと体の大きなダンナさんだが、この日本人からすればやせるはずであろう修行中になんと20キロ以上太ったのだ。そりゃ怒るわな。しかもそれからはや数年…太る気配はあってもやせる気配はないらしい。ああ、ままなりませんなあ。


 1月6日

 インターネットを使えるようになってから、実家とはメールで連絡しているが高齢の祖父とは手紙をやりとりしている。
 かつては、こちらからの手紙は10日程で届いても、日本からの返事がいつになるかわからず待ち続けたものだった。
 だいたい信じられないくらい郵便事情が悪く、プーケット内の知り合いに手紙を出したことがあるが、3週間近くかかっていたこともあった。(近くに行ったので、遊びによったら「手紙昨日ついたよ」といわれて発覚)

 日本からは大体2〜3週間から1ヶ月かかっていた。エアメールなのに・・・。
 それが、最近なぜかやたらに早くなりつつある。
 タイの郵便事業が突然機械化されたとか、理由があるのだろうか?
 なにしろ気味が悪いくらい早いのである。コンコルドでも導入されたか?というくらい、以前に比べて格段の進歩がみられる。
 以前はもよりの郵便局についてからが遅くて、日本から1週間でプーケットまできてるのに、市内で配達されるまでにさらに2週間とかかかっていて、かなり不可解だった。
 しかも小包などはけっこう頻繁に行方不明になっていたので、日本食を楽しみに待っていたのにいつまでたっても結局こなかったことも何回もあった。
 来ていても郵便局の倉庫で眠っている間に、嗅覚鋭いタイの蟻に侵食され、なぜかカップ麺やあられまでが蟻まみれ・・・という信じがたい事態にもよく遭遇したものだった。

 それが、最近手紙は1週間から10日くらい。小包でも2〜3週間であっさり届いたりする。その理由がもしかして、うちの番地の場所をやっと覚えたからとかいうんじゃないだろうなぁ・・・。(つまり、覚えてない番地の郵便は探すのがめんどくさくて後回し。ありえそうなだけに)


 管理人から
そうなのだ、タイの郵便事情もかなり改善されているのだ。ホント昔は郵便物の不着が多くって、大事なモノは送らないで欲しいと思ったものだが、今ではそんなこともほとんどなくなった。エアメールが届いたときに分かったのだが、タイについた次の日にはもう我が家に配達されていると言うことだった。これなら日本と同じレベルだと、バンコク在住は思うのであった…。


 1月7日

 私は日本にいるとき、自他共に認める色の白い人であった。
 そんな私もここに来て5年以上、日々の買い物や洗濯などで紫外線を浴び続け微妙に日焼けしている。
 それでも、「白いですねー」といわれることはあるが、それは隣にいるだんなが標準より黒いから際だっているだけであって、日本からの旅行者がスリップドレスなんぞを着ていて白い肌むき出しで歩いているのを見ると、うらやましいなぁと思ってしまうのだった。
 私でもそう思うのだから、タイ人男性には日本女性はそれこそ眩しく輝くように映っているのだろう。
 一応私でも町を歩けば白さは日本人の範疇らしく、客引きの人達から「見るだけタダ」とか日本語で声がかかるのだが、その私より色の白いタイ人が存在する。
 いつも行く銀行のお姉さんは、書類作成のときに思わず比べてみたくらい、透き通るような白い肌。
 日中はオフィスにいて外にでないからとはいえ、白すぎる・・・。
 そういえば某病院の受付嬢も白くて彼女は私に「日本人ですね?」といいつつ、暇だったのか肌の色を比べてきた。(あっさり敗北・・・)

 なんであんなに白いねん〜〜と長年疑問だったが、先日白い人を見て友達に「あの人は何人?」と聞いてみたところ「中国人」と答えた。
 そのとき長年の疑問は一瞬で氷解した。(って、頭悪すぎか??)
 あの人達は中国の血が混じったタイ人だったのだ。だから、灼けない?のだ。
 日本人の私でも数年で灼けてるのに、産まれてから数十年南国でずっと暮らしてきて灼けないのはメラニン色素が少ないからだーと納得。
 そういや、香港の人とか男の人でもけっこう色白だったりするもんなと、昔の知り合いを思い出してみたりする。
 プーケットには、その昔福建省からの移民がたくさん来て、いまでも中国のお寺を信仰したり中国のお祭りをしたりしている中華系の人達があちらこちらにいる。
 イスラムのタイ人は格好でわかるが、中華系の人は普段タイ語を話し服装も普通なので私には見分けが付かなかった。
 ありがとう、友達T。
 だんなに聞いたときは(人の話全然聞いてないから)答えは得られなかったんだよ〜。


 管理人から
タイにいる肌の白いタイ人はほとんどが華僑の皆さん達。マッピーも華僑の三世になるのだが、まったくタイの血は混じっていない。つまり遺伝子にタイの血ははないと言うことになる。これはもうタイ中どこに行っても同じ。たしかに北の方もかなり白いのだが、場所柄もともと中国の血が混じっていると思われるので、純粋のタイ人とは違うのかなあ…。(でも北の人間は自分たちが「本当のタイ人」だと言うけどね)


 1月8日

 「タイの映画を見に行こう」と突然誘われついていった。
 珍しくお金を持っていただんなのおごりなので、実は007をみたかったのだが、タイの映画のチケットを買われる・・・。
 昔タイで実際に起きた天災を元にした話らしいのだが、はっきりいって全く期待はしていなかった。出てくる人もあんまり見かけたことのない顔ぶれだし。

 ところが、意外にもみごとなカメラアングルや話の展開に、手に汗握ることとなり気が付くと2時間半があっという間。
 タイ人の大好きな悲恋ものだが、友情ありアクション有りでこの長さにして途中だれることもなく、最後まで一気に見せるのはなかなかのものだと思った。
 なにしろ、あのスリヨータイでさえ、飽きてきて(というか人物関係がつかめず疲れた・・・)最後まで見られなかった私。
 もちろん、タイ語がわからないのが一番のネックだがそれでも、言葉のわかってない観客にも話の展開がつかめる映画というのは、演出などの気が利いているのだと勝手に解釈しているのでかなりわかりやすい、いい映画であった。

 しかもこの映画、半ばから「タイタニック」化してくるのである。
 イスラムの海辺の村に大津波がやってくるという話で、当然あたりは水浸しとなり水の中での脱出劇が展開される。また、ヒロインを巡って2人の男性が争うのもそっくりで、婚約者の性格まで似ている・・・。
 そのことに気づいてからよりいっそう(共通点をあら探ししたりして)楽しめた。
 終わったのは深夜1時過ぎ。関係ないが帰る途中、ロータスの前を通りかかると・・・まだ営業していた・・・。
 2時までやってるのだが、辺りには全く車走っていなかったし。


 管理人から
なんなんだ、この映画は?いったい何という映画か分からないが、そこまでおもしろいのなら気になりますなあ。タイでは映画はかなりの人気を誇るのですが、最近まで対映画の人気はかなりなかったようです。それがここ数年でタイ映画も頑張っているようで、なかなか良い出来に仕上がっているようです。日本のような観客に考えさせる映画ではないだけに、万人受けして良いですね。


 1月9日

 先日日本からお客様が来られていて、たまたま持っておられた某社刊の「るる○」を見せてもらった。
 何気なく見ていると見覚えのあるジェットスキーの写真が!
「これうちのちゃうん?」
とだんなに確認したところまさしくうちのだった。
「いつ撮られたんだろう?こんな雑誌に載るなんてビーチで一番かっこいいんだよ!これを見て乗りたい人がくるかも」
と小躍りしているだんなを横目に私はそこにあるコメントを見逃さなかった。
(もちろんだんなには日本語は読めない。)
 ビーチでの注意・ビーチボーイと呼ばれる人達がしきりに勧誘してきますがトラブルの元なのでジェットスキーなどはコーラル島で乗るか、ホテルのアクティビティを利用しましょう。
 って、人のうちの船の写真無断で掲載しといて思いっきり営業妨害かよ!!
 自分ところのツアーとかで儲けようとしているの見え見え・・・。

 しかも、「ビーチボーイのトラブルでは、ガソリンが無くなっただけなのに壊れたといって法外な修理費を請求されるケースも」などという書かれよう。
 そんなことするかっ!!

 プーケットで仕事させてもらってる日本の会社のくせに、タイ人の生活を脅かすとはどういうことやねん。
 日本語わからないと思っててきとーなこと書いてるが、今ジェットスキー持ってる人は日本人の身内が買ってる率がとても高いんだよ。
 ビーチボーイはジェットスキーの所有者でなく歩合制で雇われているので、勝手に「法外な修理費」は請求できません。約束の時間をオーバーした挙げ句、ガソリンがなくなりそれによって部品が傷んだ場合には、それ相応の修理費は頂くでしょうが。
 ジェットスキーの部品代がいくらするのか、ご存じの人はあんまりおられないと思いますが、直径5cm程のゴムのパッキンひとつで800バーツとかですぜ。
 それが一度に8個とか要るんですわ、壊れた場所が悪いと。
 これだけで、タイ人の1ヶ月の給料ほどだったりします・・・。
 プロペラなんか傷んだらそれこそ、数万バーツ、さらに修理費もとられる。
 全部日本からの輸入物で税金までしっかりとられてるので、儲けなんかほとんどない。
 でも、プーケットではほかにつぶしの利く仕事も会社もあまりないから、トゥクトゥクとジェットスキーが2大職業になってしまっている。
 こんなとこで私が文句いってもへのかっぱなんだろうが、私は地道にこの話を知り合いにし続けようと思います。


 管理人から
お、久しぶりに熱いみいさんです。ジェットスキーの値段、皆さん知らないでしょうがかなりのモノです。これを壊されると修理費だけでなく、休業補償もしてあげなくちゃいけません。はじめて乗るというのに無謀な運転をしてはいけないと言うものです。それからガイドブックの言うことを鵜呑みにしてはいけません。彼らが営利目的で書いていると言うことを忘れると、おいしくないレストランをつかまされる羽目になります…。あまり憶測でモノを書かないようにしましょう。


 1月10日

 怒り冷めやらぬまま、続きっぽい話ですが。(うっとおしい人は飛ばして下さい)
 私が旅行でプーケットに来ていた頃、ビーチの辺りにたむろしているいわゆる評判の芳しくない人達と、話をする機会がありました。
 当時私と友達はツアーで来ていて、ガイドさんにいわれていたのでとても警戒して勧誘には首を振りませんでした。すると彼らは、
「ガイドさんにいろいろいわれていると思うけど、ビーチボーイの中にだって一生懸命お仕事している人もいるんだよ」
(またまたぁ〜)
「ガイドさんは僕らより日本語上手だけど、でも危ない人もいるから気をつけて」
(ふーん)そんな感じで話をして、帰る間際の夜・・・。
ガイドさんから
「最後に一緒に食事にいきませんか?」
とお誘いが。
 私達は疲れていたので断ったのですが、帰りの飛行機で一緒になった日本人の女の子は自分たちのガイドさんに付いていったそうです。
 食事をしていたら、ガイドさんの友達という日本人の男があらわれて、男女ペアで夜景を見に行くことに!
 途中でひとりが飲み過ぎて気分が悪くなったので、無理矢理ホテルに帰らしてもらったそうですが、女の子の気持ち次第では・・・いろいろとおいしいこともあるようで。

 その話を聞いて、ま、そりゃそうだわな、と思いました。
 どんな仕事にも真面目な人も変な人もいるだろうし。
 ちなみに私は帰り空港に向かう車の中でガイドに
「今度きたら仕事抜きで案内してあげる。お母さんにも君の事紹介したいし」
といわれました。
はあ?何で??って感じでしたけど、こんなんで彼を頼りに来る人もいるからこんなセリフをみんなにいってるのかなぁ??
 次の年に旅行にきたときに担当のガイドさんにその話をすると、苦笑してました。
「悪い人はどこにでもいるので、自分で判断して気を付けて下さい」
といってけっこう勧誘とかもせず、好きにさせてくれました。
 その後知り合いに会ったとき、そのいきさつを話すと
「自分らは頭が悪いから日本語を上手に話せないし、それをいいことにガイドさんとか旅行会社関係の人は自分たちを悪者にしてお客さんをとってしまう。」
といっていました。そして
「自分たちのほうを信用してくれてうれしい」
とビールを奢ってくれました。
たまたま、私の出会った人達が分かり易く極端だったのかも知れないけど・・・。


 管理人から
 プーケットのガイド、そしてビーチボーイのお話です。当たり前のことですが、いい人もいれば悪い人もいるわけで、それをひとくくりにしてはいけないですよね。お客さんである我々がしっかりとガイドやビーチボーイ達を使いこなせれば良いのですが、たいていの日本人はそれが出来ません。だからといってあからさまに疑っては旅の楽しみも減りますしね。その辺のことがうまい人が一種の旅上手と言われるのでしょうね。


 1月11日

 今日はタイの子供の日。
 午後から出掛けたら、すごい人出であった。
 まずロータスに行ったのだが、車が多すぎて駐車場に停められず、あふれた車は敷地内の空いた場所を取り合い。
 なんとかスペースを見つけて停められたがバイクも多くて、歩道のすぐ横までびっしり停まっている。
 中に入ると既に3時半だというのに、フードコートには人だかりが・・・。
 もちろんレジからなにから、大混雑していてそれだけで疲れた。
 その後サパーンヒンという広場にいって、こどもの日のイベントだというのを見る。
 ショベルカーが十数台置いてあって、子供が自由に乗れるというよくわからない企画にも関わらず、大盛況。
 小型の全長1mくらいのショベルカーがあって、それは子供が操縦してもいいということで小学生くらいの子達がその辺の土を一心不乱に掘り返していた。

 そして近くにあった移動遊園地で乗り物に乗る。
 観覧車やメリーゴーランド、周回する汽車なんかがあるのだが、どれもこれもいかにも子供だましのちゃちいものばかり。
 トラックに機材のすべてを積んできた人達が運営しているようで周りにはテントみたいなのもあり、鍋やバケツなど生活用品が転がる。
 その間を汽車でぐるぐるまわる・・・なんともいえない眺めであった。
 子供はそれでもよろこんでいたが。
 そして10mくらいのほんとに小さい観覧車に乗る。
 日本では琵琶湖の大観覧車や大阪の巨大観覧車を体験してきた私である。
 こんな小さいのはお笑いだーと思いながら、息子がひとりではこわいというのでお供した。
 が・・・動き出してみると、これがこわい!!
 なにしろ鉄の枠にイスがついているだけで足元はすけすけであるので、もろに高さが体感できる。
 しかもよく見ると、錆びて腐食してるし・・・。
 微妙な揺れに怖さ倍増。
 突然一番上でがくんと停まったときは、びびった。(下で誰か乗り降りしてたらしい)
 日本のと違って、信頼できない上に予測不可能な動きなので、もし今壊れたらと思うとほんとにこわかった。
 いろいろな意味で堪能して、親子とも満足しつつ帰路についたのだった。


 管理人から
タイの移動遊園地ってのはなぜかいつもどこかでやっていて、そのネオンが煌々としているのでとても目につきやすい。が、それを何度見てもいこうと思わないほど、たしかに「ちゃちい」…。一番高いところで10メートルの観覧車なんて乗りたいですか?皆さん。でもそれはなぜか不思議な動きをするんですよね。あ〜なんてスリリング。


 1月12日

 うちの近くの山の中にけっこう大きなアパートメントができた。
 こんなとこに作って客来るのかなと思っていたら、あっという間に満室らしい。
 意外に思ったが、実は今年は例年になく観光客や滞在客が多く、テロのうわさも今は昔、えらく繁盛しているようである。
 なにしろ、いままでは珍しかったロシアや東欧からのお客も多く、島内のホテルはかなりマイナーなところまでもいっぱいだという。
 もちろんアパートに流れてきた客も多く、去年と比べて知っているだけでも十数軒の新築アパートなどが建ったにもかかわらず、相変わらずの大繁盛ぶりであった。

 だんなは、イギリス人の団体と知り合い、十数人のピーピー島ツアーの企画やらフランス人のお客さんを夜遊びに連れていったり、ロシアの家族連れを案内したりといろいろと忙しそう。
 また、義理の姉の友達夫婦がイタリアから来るので我が家で面倒をみることになった。
 プーケットってほんとに世界の人がやってくるところらしい。
 フランス、イタリア、ドイツなどは以前から多くの人が訪れていたが、今年はなぜかイギリスからの観光客がとても多いらしい。
 また、数年前のディカプリオの映画の影響でアメリカ人も増えた。

 うちの従業員はこのところ「彼女がきてるから」と仕事を休みがちなのだが、その彼女とはなんとスウェーデン人なのだそうだ。
 なんだか、金髪の彼女なんて人ごとながらちょっとうらやましかったりして。
 タイの男性と白人の女性というのはわりと珍しい組み合わせなのだが、なぜかほかの知っているカップルもスウェーデンの女性だ。
 寒い国から来るとタイ人の黒い肌がめちゃくちゃ健康的に感じるのだろうか。
 それにしても、たぶん英語で会話してるんだろうが、やるなータイ人。
 守備範囲が広いのはさすがだ・・・。



 管理人から
プーケットに限らず、タイに多いヨーロピアンはドイツ人だったりする。しかしあまり好かれていなかったりする。理由はけちだから…。スウェーデンもなぜか親交が深いらしく、タイで毎年やるサッカーのキングスカップ(タイ版キリンカップ?)の常連さんだったりする。やはり北欧から見たら常夏の国は魅力的なのだろうね。


 1月13日

 近所の子供が「遊戯王カード」なるものを持っている。
 しかも日本語なので日本人のお客さんにでももらったのかなと思っていた。
 しかし、本屋に行ったら子供が「これ買ってぇ」ともってきたものは!
 「YU GI OH CARD COLLECTION」という冊子。
 なんと一部30バーツだ。
 週刊なのかよくわからないが、Vol.36とか書いてある。
 中は1ページに8枚ずつカードが裏表印刷されていて、切取線でくり抜けるようになっている。全部で8ページ、64枚のカードがこの値段。めっちゃお得!!
 しかもその冊子、発行してるはずのタイの出版社とか全く書いてないんだが・・・。
 なんなんだろう。
 カードそのものは、コピーしすぎて文字の部分がかすれてたりずれてたりする粗雑なものだが、どうせ日本語の読めないタイの子供達には関係ない。

 それにしても、こういうせこい商法を考えさせたらタイ人の右に出るものはないなぁと感心してしまった。
 アイデアとかは全く出さずコピーして便乗商売というのが、やたらに多い。

 プーケットファンタシーというアミューズメントパークがあるのだが、そこではオリジナルの商品を多数販売している。
 前に行ったときおみやげにぬいぐるみを買った。
 その後ロータスでほとんどそれと同じデザインのぬいぐるみを発見した時は笑った。
 なにもそんなものまでコピーせんでも。
 というより、そんなローカルなブランドのコピー商品なんて誰も認識できないって。
 なんの目的があるのか、タイ人何考えてるのかさっぱり理解できない。



 管理人から
コピー天国タイランド。この辺のせこさは人件費の安さのなせるワザなのか、オリジナリティのなさの現われなのか。おそらく後者だろうと管理人は最近思う。なんせ何かがはやればすぐその真似をするのがタイ人。アレンジも何もなく、まんま同じもので勝負するのは、あまりにもあまりにも…。著作権というものをこの国が理解するのは、まだまだ先のことであろう。


 1月14日

 さっき幼稚園から帰ってきた息子が大泣きしていた。
 なんでかというと「お父さんが来ないから〜〜」だったそうで。
 息子は帰り同じクラスの子と一緒に帰ってくる。
 その子の家で待っていると仕事の終わっただんなが迎えに行って、うちに帰ってくるのだが、たまたま仕事が長引いていつもの時間に迎えに行けなかったらしい。
 外はだんだん暗くなってくるし、友達の家にいるとはいえ次第に心細くなったものと思われる。
 迎えに行った時点で既に大泣きしていて、それからずっと泣いてるとだんなは憮然としている。
 それで「『遅くなってごめんね』っていえばいいのに。子供だからわからないでしょ」といったら、だんな逆ギレ。
「なんで私が謝らないといけないの!!お仕事でしょお」
と大騒ぎに。
 こっちこそ、なんでそんな簡単なことがいえないのかわからないし、子供相手にどうしてそこまで意地になるのかもわからなくて、うんざりした。

 しぱらくしてから、子供の機嫌も直ったので私が
「今日はお客さんがいっぱいいてお仕事遅くなったの。いつも絶対迎えにいくから、心配しないで」
と説明した。で、だんなには
「この子はタイ語でもわかるんだから、日本語わからないんだったらタイ語で話してあげればいいでしょ。」
といってタイ語でのセリフまで考えてやった。
そしたら、「遅れてごめんね」という言葉はタイ語にはなかった・・・。
「遅れた。(けど)気にしないで」という言い方しか・・・。
だから話が通じなかったのか。
タイ人にとって、時間に遅れることは「謝る」ような大事なことじゃなくて「マイペンライ」なんだった。
 だからいつも遅れるんだ、そして何度注意してもなんとも思っていないんだと妙に納得してしまった出来事だった。



 
管理人から
タイ語って実はものすごくボキャブラリーが少ないと思う。辞典もものすごく薄いし…。その上当たり前のことだが、そう思わない以上そういう言葉もない。何
でもかんでも「マイペンライ(問題ない、気にしない)」なのは、それに該当する言葉自体がない、つまりそういうふうに考えられないと言うことなんだろうね。


 1月15日

 なんか最近ロータスねたが多いが、それはやはりビッグCより頻繁に行ってしまうから。
 なぜなら、2階にあるフードコートに私のお気に入りの店があって、そこで食べたいがためにロータス参りをしてしまうのだ。
 それは、最近できた(と思われる)ベトナム料理のブース。
 やたら混んでいた日にそこだけ空いていたので「もうなんでもいいや」と思ってベトナムヌードルなるものを注文してみたら、これがおいしかったのだ。
 それ以来、足繁く通っている。タイのバーミースープにありがちな脂っこさがなくあっさりしていて、それでいて懐かしい味。
 麺はタイのと似たような米の粉とかたぶんそんな物でできているのだと思うけれど、少しどろっとしていてとにかくうまーい。
 ちょっとピリ辛味のライスコロッケとか、ベトナム風揚げ春巻き、生春巻きとかもおいしいのだ。

 以前パトンにもベトナム料理の店があって、タイ料理に飽きたときにはたまに行っていた。
 タイっぽい料理もあるが、味付けがくどすぎず、あっさりしていて野菜も多く、ヘルシーな感じでお気に入りだったのだが、この前久しぶりに行ってみたら潰れていた。
 正式に潰れたのかどうかは定かではないが、いつ見ても閉まってるなあと思って近所の人にきいたところ、「このハイシーズンに店を開けないってことは今シーズンはもう捨てたも同然でしょう」とのことだった。
 おいしかったのに、残念だ。
 タイ人には、あっさりしすぎていてインパクトがなく不評らしいベトナム料理。
 観光客相手だけでは、ちょっと厳しかったか?


 管理人から
実は昔ベトナムに住んでいた管理人、こう見えてベトナムネタにはうるさい。タイに住んでいながら、タイ料理がイマイチ好きではない管理人も、ベトナム料理はかなり積極的に食べたものだ。タイ料理とベトナム料理の違い、実は辛さと温度だと思う。タイに比べて辛くなく、そして熱い。ベトナム料理はさっぱりしているのでインパクトは小さいが、東南アジア料理と中華、そしてフレンチが混ざったものだからけっこう味が深いのだ。タイってそれに比べると…と思ってるのは管理人だけなのだろうか?


 1月16日

 今年のはじめに私が珍しく熱をだして数日寝込んだことがあったのだが、今だんなも熱をだしている。
 朝子供を幼稚園に送っていって、その後仕事にはいかないといっていたわりには戻ってこない。
 いつまで経っても帰ってこないので、ちょっと心配していたら昼になって実家から電話がかかってきた。
「家で寝てたー。薬飲んだからもう元気なった」
となんとも脳天気。
 まあ、子供じゃないし連絡のとりようもないのでほっといたのだがしかし、具合の悪いときにはやっぱりお母さんなのねー。
 なんていうか、すごーいマザコンだと思う。


 私がプーケットに住み始めた頃、まだ友達だっただんなは毎日のようにへらへらと
「これ、お母さんが作ったの。一緒に食べよう」
といってタイ料理を持ってきてくれた。
 優しい人だなと思っていたが、今思うとお母さんの作った物が食べたかっただけのようだ。
 しかもお金がなくて、よそで買うこともままならずそれでも私の気を引こうとして?のおかず攻撃だったようだ。
 その食事を武器にいつのまにか彼氏となり、ついには日本人のだんなという座をゲットしたわけだが、手に入れてしまえばもう餌は持ってきてくれない。
 かわりに今では家族揃って、実家まで食べに行く始末。自分が姑だとしたら、こんな嫁絶対嫌だぞ。
 その上お母さんは、孫の制服の洗濯からアイロンがけまでやってくれる・・・。
「悪いのでいいです」と断っても息子を帰りに家に寄らせてまで、強引に洗濯をしようとする。
私がアイロンを買うのを怠っているため、シャツがしわしわだというのが原因らしいが、そんなにしわになる素材でもないし、着たら一瞬でしわになるのに。
 あー、なまけものの嫁とか思われてんのかなぁ。
 面倒見のいいお母さんだと、息子は自立できない。そして息子の嫁までも。


 管理人から
タイは圧倒的な母系家族なんではないかといつも思う。家が恋しい、お母さんが恋しいという話はよく聞くが、お父さんの話は聞かない。(日本でもそうだけど)そしてお母さんはお父さんに捨てられて、女手一つで子供を育ててきた、そんな話がその辺にごまんとあるわけで、お母さんに対する力のいれ具合も半端でない。それはさておき、結局みいさんはダンナさんのお母さんの力で落ちたのであろうか?と言うのが今回の話の管理人の疑問であった…。


 1月17日

 年末に大騒ぎのうちに終わった市会議員選挙。
 なんと、もうすぐまたやり直し戦が行われることが決まったそうです・・・。
 また、数ヶ月間あれをやるのかと思うと頭が痛いですが、地元の人達の
「あんなの不正ばっかりで全然あかんやん。やりなおしや〜」
という声が高まったためらしくせっかくの当選者達も戦々恐々としているもよう。
 なにしろ、まあいろいろあったんですが、そのことがバンコクの上のほうの人の耳に入ったらしくやはりこんなことではいかんだろう、とのことでその国会議員だかなんだかの人達が選挙資金をまた捻出してやることになるようです。

 で、前回動いた選挙のさまざまな費用なのですが、だんなはじめ地元の人達が支援していた候補者は400万バーツの資金を使ったそうです。
 対する当選した候補者が、ばらまいたお金はというと・・・なんと6500万バーツ!!!
 聞き間違えかと思いました。(65ラーンバーツといったので)
 「おいおい」って感じです。
 看板とか後援会とか選挙カーのお金のかけ方を見る限り、どうみても地元の人のほうが高そうな感じだったのです。
 例えば選挙カーや特大看板の顔は印刷した写真に対し、手書きの絵とか。
 それなのにこの資金のかかり方。
 明らかにべつのところにかけたお金っぽい。
 たかが、市の議員選挙でこんなにもお金をかけてまで当選したい、意義はなんなんだろう??
 しかも、自分は期間中に逮捕されて身内を立ててまで。
 やっぱりタイ人の考えることは、さっぱりわかりません。
 きっとものすごく見返りがあるんだろうが、それにしても権力というものにここまで執着するのはすごい。
 地元候補は、別にもともと人脈も権力もあるので、あまり固執していなく、普通に正統的な選挙活動を行ったそうです。(別にだんなが推薦しているから、かばっているわけではありませんが)


 管理人から
タイ人はものすごく権力好き。純粋なタイ人は、公務員、官僚や警察などでえらくなりたいと思っている人たちが多い。商売のことは華僑系に任せていて(と言うか勝負しても勝てない)、彼らから賄賂をもらったりして給料を補うのが普通のことのように思われている。頭を下げるのが苦手な国だからなあ。がしかし、今回の選挙、ただの市議会議員でしたよね?あ、日本でも一番儲かるのがこれだったような記憶が…。


 1月18日

 車で走っていたら、前の車にSAPAMSOUND.COMという宣伝シールが貼ってあった。
「もしや、これは?」
と思った瞬間、だんながうれしそうに
「こんどあれをインターネットで見るがいいよ!!」
 いや、見たくない・・・。
 それは、プーケットのタイ人が異常に好むカーオーディオシステムのホームページだ。
 我が家の車はだんなの趣味が炸裂した結果、日本人には理解できない仕様の車に変貌を遂げてしまっている。それなのに、
「こんどお金あるは、もっとすごいのにしよう」
というだんな。
 しなくていい・・・。
 もっとすごいというのは、スピーカーのことでなぜかタイ人はトランクに巨大スピーカーを積んだりドアの内側全部をスピーカーにしたりする。

 サパーンヒンという広場がプーケットタウンのはずれにあって、そこには決まった晩プーケット中からある人達が集まって来るという。
 この前通りかかったら、遠くの方からすごい重低音が聞こえてきていた。
 それは、そういう特殊な車をお持ちの人達が自分の車を見せびらかし、情報交換する場で
あるらしい。
 知らなかった私は
「これなに?モーターショーやってんの?」
といってしまった・・・。
 そんな夜中にやってるわけないのに。
 集まった車はすべてのドアやトランクを全開し、大音響でそれぞれ音楽を鳴らしながらオーナーとおぼしき人達が周りで談笑していた。
 通り過ぎてからだんながわくわくした感じで

 「こんど行く?」

 行かねーよ!!

 
本当にかっこいいと思っているのか??
 なんか変なライトとかめいっぱいついてるし、車に対してやたらにスピーカーの比率が高いと思わないか?

 「プーケットの若い人はみんな大好きよー」
 とかいうなっ。
 あんたは、もう若くないし私はおばさんなの!!
 もし、若かったとしてもあれはちょっと・・・いや、かなりきつい。
 前にモーターショーで私が同じような車を見て喜んでたのは、嘲笑してたんだよ!!
 あんな車には、乗りたくないの!
 とにかく、うちの車を改造するのはやめて・・・。


 管理人から
みいさんの悲痛な叫びであります。タイでは車の改造は一般的にされていると前にも書きましたが、それが走り、ドレスアップ、サウンドなど、まるで日本の○○○を見ているかのようなものです。このデコボコ道しかないようなプーケットで思いっきりローダウンにしてみたり、ただのピックアップにスープラのエンジン載せてみたり、我々には理解しかねるのですが、こればっかりは趣味ですからねえ…。家計に迷惑かけなければ…


 1月19日

 ちょっと変わったタイ語の勉強方法、それはカラオケ。
 なぜかタイではCDがカラオケ仕様になっている。DVDではなくビデオCDというのが主流で最新ヒット曲から昔の?歌までカラオケバージョンになっている物がとても多い。
 ステレオで、もちろんもとの歌声も入っている。
 切り替えると自分で歌えるのだがタイ語とローマ字読みの字幕が付いているのでそれがかなり便利なのだ。
 タイ語は発音が重要なので、歌を聞きながら字幕のタイ語を見てさらに読みを学べば完璧ではないだろうか。

 このCDには種類がたくさんあって、歌手ごとのもの以外にも、今年のヒット曲集とか、バラード集とか演歌集とか、当たりはずれがあるにしてもいろいろなバージョンがあり、けっこう楽しめる。
 まあ、日本でタイの歌が歌えてもだからどうだということもないだろうと思うが、もしタイにまた来ることがあるのなら、さりげなくタイの歌を歌ったりしたら人気者間違いなし。
 ビールの一本も奢ってもらえるのではないかと思う。

 VCDには映画のものもたくさんあるのだが、安いと思ってうっかり買うとタイ語の吹き替え版だったりして、ハリウッド映画が謎のタイ語の世界になってしまう・・・。
 英語のままだって大してわからないのに、タイ語のみでハリウッド映画を見るのはとてもつらいものがある。
 そこで、タイ語字幕版。
 英語の聞き取りと同時にタイ語の読みも学べる。
 でもかなりハード。
 タイのテレビでは洋画もよくやっているので、その字幕版を見ながら音声をタイ語に切り替えてしまうという究極の方法もある。
 タイ語で聞き取りながら字幕で発音を確認できるので、日本の映画やドラマだとついていけるかも。
 今年こそタイ語をなんとかしないと・・・。


 管理人から
 まさにこれは管理人のタイ語学習法でありました。カラオケと映画、これでもうおしまい。と言うほどに他の勉強をしておりません。でもカラオケで覚えられるのはかなり問題があって、愛について語る言葉だらけです。しかも一般的ではない…。それに比べ映画の方はいろいろな言葉や文法が覚えられて便利です。あまりフレーズも多くないので、少しタイ語が出来るとけっこういけます。邦画を見ながらだとかなり重宝ですよ。
 現在<タイ風エンターテイメント>の中に<音楽の世界>というコンテンツがあり、「タイ唄日本語化計画」なるページがあります。そちらではタイの歌でタイ語を勉強できますので、一度ご覧ください。


 1月20日

 プーケットには、日本人学校があり週1回ではあるが日本人の子供達が集まって日本語を勉強している。うちの息子も通っているのだが、そこで知り合ったお友達が家が近いことがわかり、遊びに行った。
 その子は、息子よりも年下だがパワフルでやんちゃ。息子は物静かなのでなかなか仲良く遊べない。おもちゃの取り合いをしては負け、目に指を突っ込まれて泣かずに我慢していると面白がってさらにされたり(もちろん、このときは母からしばきの刑)その後飛びつかれてくびを締められそのままこけて、頭を床にぶつけて痛さにくーっとなってたり・・・と、見ている私は思わず息子に
「あんた、痛かったら痛いと言いなさいよ!」
といらいらしてしまう始末。
 痛いのに母からさらに怒られてかわいそうだが、幼稚園でもああやってひたすら受け身なんだろうかと思うと。

 息子が精一杯、相手に言ったのは
「もう、遊びにこないからね。」
 するとお友達は、はっとして「あそぼーよー」といいつつ、おもちゃを貸してくれた。夜も遅くなり帰ることになったら、お友達は
「いやー、帰らないでー。あそぼー、いかないでー」
と大騒ぎ。息子は複雑な表情・・・。そして
「また、来るね。泣いてたら、こないよ」
と言っていた。家で
「面白かった?」
って聞いたら
「なんで、あんなに強いの?」
といいつつも
「ごはんおいしかったねー」
といい、さらに
「おうちにいっしょに寝たかった」
といった。そして
「痛かったけど、泣かなくてえらかった?」
という。まだ小さいんだから、そんな我慢してないで泣けばいいのに・・・。
 新しいお友達のパワーにちょっと戸惑いながらも、こうやって対人関係を学んでいくのかなと思った。
 寝る前には
「さっき、帰るとき泣いてたねー。もう泣いてないかな?」
と心配していた。
 あんなにやっつけられてたのに懲りないやつ・・・。


 管理人から
 おお、麗しき友情。まさに男の世界。そんなわけでして、お母さんがこういう時に気をもむのは分かりますが、あまり面倒見過ぎてしまうとダンナさんみたいになってしまいますよ…。男は適当に放任主義の方がいいのです。


 1月21日

 タイでは王様がとても敬われており、お札にも肖像画が描かれている。
 そのためかどうか、新札というか記念の札がよく発行されるようだ。人気があるのでコレクターも多く、値打ちがでるので取引もよくされている。
 我が家にも何枚か珍しいお札があるが、先日友達に借りた雑誌を読んでいたら見覚えのあるお札の写真が載っていた。
 それによると、少し前だんなが得意そうにくれた新札は
「タイで紙幣が発行されてから100周年を記念しての100バーツ札」
だったことがわかった。 
 この紙幣は一人20枚まで購入でき、発行枚数も1500万枚もあったらしいがそれでも販売される指定銀行の前には長蛇の列があったという。
 月は忘れたが発行日は9日から13日だったそうでタイでは9が縁起の良い数字。
 紙幣の番号にも9のつくものは高値で売れるそうだ。

 これで思い出したのが、2年前の記念紙幣を買いに行ったときのことだった。
 国王夫妻のご成婚50周年記念紙幣が発行されたのだが、額面50万バーツと50バーツの2種類。
 50万バーツって・・・と思ったあなたはまだまだ甘い。
 なんとこの札の販売価格は実は100万バーツ。

 にもかかわらず予約が発売前から殺到してあっという間に売り切れたといわれている。
 いくら有り難いお札とはいえ1枚300万円の札が飛ぶように売れるというのも、タイならでは。
 もちろんうちが買いに行ったのは、50バーツ札のほうで200バーツで売られていた。
 売っていたのは商業銀行のため、ふだんはほとんど人気(ひとけ)がないのだが、その朝は人があふれぐるぐる並んでいた。
 2枚買おうとしたら「一人一枚まで」といわれ、しかも私はだめ。
 タイ人しか購入できないのだった。
 買うにはタイの身分証明書が必要で名前を控えられたうえ、タイ国外には持ち出し禁止であるなど、注意まで聞かされた。999,999枚印刷されたらしい。
 ちなみに100万バーツの価格の札は、、国王、王妃のそれぞれのイニシャルを紙幣番号の頭につけたものが999枚ずつ、計1998枚発行されたそうだ。

 管理人から
 懐かしいなあ、50万バーツ札の話。恐ろしいまでの詐欺ですよね、これ。使わないことを見越して発行している上に倍額…。冷静に考えてください、この2種類の記念紙幣を発行して約21億バーツ売り上げたわけです。そしてそれは使われない…。日本でも使えない上に潰れたらその金額にとても達さない10万円金貨が出てましたが、詐欺度数はこちらの方が高いなあ。


 1月22日

 この前日本からお客様がこられていたとき、だんなの友達のタクシーを頼んだのだが、さすがタイ人だなーと思わせられることがあった。
 最初の日、彼は上機嫌で空港に迎えに行き、次の日も市内観光をしてくれた。
 しかし、3日目になるとなぜか不機嫌そうで、夕方にはあきらかにいらいらしている様子。 もちろん、いわれるままに料金は払っているし、別に無理なお願いをしたわけでもない。タクシーは彼の仕事である。
 なんでかなーとしばらく考えていたら、思い当たること・・・
 彼は仕事に飽きたのである。
 おおかたのタイ人は購買欲も強いし、そのわりに給料は安い、しかもプーケットは物価だけはやたらに高く、生活していくのはなかなか大変だ。
 彼は昔からの知り合いなので、喜んでくれると思ってお客さんを紹介したのだが毎日働くのは疲れるのか、だらだらする時間がなくなると、嫌になってしまうようなのだ・・・。
 朝から晩まで真面目に働く日本人からしたら、全然働いてないって、というぐらいの時間でもう既に疲れ切ってしまうらしい。
 これでは、まともに仕事なんかできないだろう。

 タイ人の基本は、その日暮らし。
 「なんとかなる」というのがモットーなので努力とかもう少し頑張って、とかいう感覚とはほど遠いものがある。

 
別の日に予約した友達のトゥクトゥクも、時間にこずこっちが気をもんでいるとパートナーの人だけが現れ友達は行方不明だという・・・。
 なんとか時間には間にあったが、携帯も通じないし、一体何を考えているのか?
 たぶん、なにも考えていない、もしくは、ただとても面倒になったとかそんなんだろうなぁーと思うと、虚しくなってしまうのだった。
 こっちのよかれとしてやってあげたことが全く通じず、逆に嫌だったのかよー。
 せっかくのお金儲けのチャンスをみすみす逃し、宝くじを買っては一攫千金を夢見るタイ人。

 いつも思うが、真面目に働け。


 管理人から
 アリンコな国日本から見るとうらやましいまでのキリギリスの国、タイ。実力よりも運が物を言う国で(と言うか実力を上げる努力をあまりしないので、自然と運頼みになってくる)我々が思うような『長い目で見て』というのを実践できる人はあまりいない。が、それが出来る人がちゃんと商売をうまくやっている人だったりする。が、出来なくってもそこそこやっていけるところがこの国の懐の深さなのだ。


 1月23日

 タイでは日本語が大流行。かっこいいと思っているようだ。
 それで、Tシャツにも怪しげな日本語を書いてある物がたくさんある。
 私が気に入っていたのは「大和魂」と漢字で書いてあるもの。
 それをタイ人が着ていると・・・笑える。
 バンコクに行ったとき、やっと発見して早速買って着ていたら、日本人の多い町だったため、すれ違った日本人の兄ちゃんが反応して
「おっ、大和魂か・・・」
とつぶやいた。
 私がタイ人なら、漢字が読めず彼の言葉の意味もわからなかったのだが、なまじ両方わかるだけに知らない人に声に出して反応されるとリアクションに困った。

 また、だんなのお姉さんは「ウルトラマン7」と書いてあるのをとってもうれしそうに着ていた。
 文字だけだったので、教えるべきか迷ったが聞かれなかったのでほっといた。
 彼女の息子は、「スーパートップ・コインランドリーにも最適」と書いたTシャツを得意そうに着ていた。後ろには「取扱説明」が延々と書かれてある。
 しかもよく見るとただロゴを拡大コピーしたのではなく、手書きだ。
 微妙に活字と違う・・・さらに明らかに日本人が書いた文字では無いのだが、漢字まできちんと書いてあるところを見るとある程度日本語を勉強したことのある外国人が書いたものと思われる。
 あれを書いた人は、意味がわかっていたはず・・・少なくとも大まかな意味するところは。
 注意してやれよ・・・。

 さてだんなは先日ロータスでどうしても欲しいと、あるステッカーを持ってきた。
「OHIO・USA」と書いてある。
 何でそんなものがそんなに欲しいのか聞くと
「日本語だから」
 はぁ?どうも「おはよう」を英語で書いてあると思っているらしい。
 話を聞かないタイ人にオハイオはアメリカの州だと説明するのはとても面倒なので、勝手にそう思わせとくことにした。
 このステッカー妙に売れていたが、まさかほかにもそんな思考回路の人達が!?


 管理人から
 タイにはあまりにもあまりな日本語の書かれたシャツがあって、それが最近妙に人気がある。前述のトップのシャツなどはいったい???と思うものの意味が通じるのでまだよしとしよう。しかし、ひらがなで「あたまるお」とデカデカと書かれていたシャツと見た時は目を疑ったものだ。日本語?それとも…。でも近くでも見てもヤッパリ『あたまるお』だった…。


 1月24日

 プーケットタウンにとてもおいしいラーメンのお店がある。
 プーケットには、昔中国人がたくさん移民してきて、その人達の出身地が福建省だったとかで、ラーメンの種類に今も「ホッケンミー」(福建がなまったと思われる)というのがあり、それがタイの普通のラーメンとはひと味違っておいしい。
 麺が違うのかスープが違うのか、いまいちわからないが私の口に合っているらしく、たまたま何軒か「ここはおいしい」と思った店がそのラーメンだったりする。

 そんなわけで、昨日もそこの麺が食べたくなって夜に訪れた。
 注文して案内された店内のイスに座ろうとしたとき!!足元に嫌な物体の予感が。
 そう、ごきーが倒れていた。しかも2匹も。
 別のところに座ろうとしたら、なんとそこにもっ?!
 不審に思ってよく見るとなんと!店内の至る所にばったばったと大型のやつが所狭しと倒れているんですけど・・・。
 総勢20匹はいたでしょうか。しかも全部死んでる。なぜなんだーっっ。
 さらに店の人は全く気づいていない・・・というか、水を運んでくるお姉ちゃんも踏むでもなくよけるでもなく、無関心。
 激しく動揺してるのは私だけだった。なんでやねん・・・。
 店の人も客も反応しろよ!いくらタイでもこれは非常事態ですよ。


 だんなに訴えたが、「だってもう死んでるし。だいじょうぶ」という返事。
 いや、そりゃあ、襲ってはこないけど・・・でも気持ち悪くないか?
 虫に強いタイ人には、なんともないようなのでした。
 それにしても、この店に一体何が起こったのか?
 バルサンみたいな強力殺虫剤でも導入したのだろうか。
 最後に店の人へ、何があったか知らんけどせめて掃こうよ・・・
 一応客商売、しかも食べ物屋なんだからさー。


 管理人から
 タイのアパートに住んでいると月に1回程度ペストコントロール(害虫駆除)がある。その頻繁さに辟易してしまうが、そうでもしないと虫やアリが大発生してしまうのだろう。なんせ、温度といいエサの多さといい、日本の比ではないほど虫にとって過ごしやすい国である。その最たる場所が飲食店であって、そこでペストコントロールなんかしたら…、みいさんの味わった恐怖が体験できるわけだ。


 1月25日

 たまには違う所に買い物にと、いつものロータスでなくビッグCへ行ってみた。
 そこでシャンプーを買おうと見ていると・・・妙なものを発見。
 某社のキャンペーン用の鏡だが、鏡に絵が描いてある。
 若い女性の顔の輪郭。うまく説明が難しいけど、長方形の鏡があって、そこに長い黒髪の女性が描いてある。で、顔の中が鏡になっているので、のぞくとその部分に自分の顔が映るということらしい。
 が、その鏡自体を見ているとすごくこわい。
 たぶんのぞかなければ、そこに映っているのは売場の何気ない風景なんだろうが、もし覗いたとき自分と違う顔が映ったらとか思うと、とてものぞけない。
 明るい照明の売場にあっても異様な雰囲気なのに、もし部屋にあったらと思うとこわすぎる・・・。
 たぶん、というか絶対、量販はされてないだろうことが私の中で救いだった。

 タイの女性には日本が昔そうであったように「緑の黒髪」信仰があるようで、今は染めてる人もけっこういるけど、シャンプーの宣伝などでは真っ直ぐな長い髪の毛をぐるぐる振り回したりするのが多い。
 そして必ず「天使の輪」が髪の毛にぐるっとついていて、にっこりという感じ。
 タイ人は日本人より髪の毛が細めで量も少ないので、長く延ばしても重くならず案外すっきり見える。
 ところが、タイの男性にはなぜか長い髪は不評。
 知り合いの数人に聞いたところ、「お化けみたいでこわい」と言っていた。

 
君ら、それはいくらなんでも失礼だろ。
 とはいうものの、私も髪の毛がこわいので気持ちはわかる。
 それにしても、鏡と長い黒髪ってふたつとも私の苦手なものなので昼間っからかなりひびらせてもらいました。

 管理人から
 ショートカット好きな管理人にとって(誰もそんなことは聞いてないと思うが)長い髪はどっちかと言えばうっとうしいと感じる。が、あの長〜い髪の手入れやそれに費やしてきた時間などを考えると、きれいな長い髪は尊敬の念を抱かせるに十分な代物だと思っている。ああ、昔のタイにはもっと尊敬できる髪の持ち主が多かったのになあ…。


 1月26日

 日本では「おはよう」とか「いってきます」とかの挨拶が普通に交わされているが、プーケットではなぜかない。
 タイ語にももちろん挨拶の言葉自体はあって会社などでは挨拶するのだろうけど、家族とはしない。
 これは、最初ものすごく違和感があった。
 まず朝起きても「おはよう」とかいわない。
 無言でがばっと起きて行動にはいる。
 親と家の中で顔を合わしても「あら、おはよう。早いのね」とかそんな会話は一切なし。
 既に起きてから何時間も経っているかのように普通に会話が始まる。
 そんなだから、もちろん
「いただきます」「ごちそうさま」
もなく、いきなり食べて終わったら席を立ってお終い。
 出掛けるときも何もいわないで急にいなくなるので、びっくりする。
 大体外にいるんだか出掛けたんだかすら、わからない・・・。
 戻ってくるときも気が付いたら突然家にいたりして、どきっとすることもある。
 なんで一声かけないのか?しかも、親戚も身内のうちなので、黙ったまま家にどんどん入ってくる。
 それだけでなく、人のうちの冷蔵庫を勝手に開けて、中のものを飲み食いしている。

 そんな調子なので、子供にも挨拶の習慣がなかなかつかない。
 帰ってきたときに「おかえり」といっても、だんなが「ただいま」と返事しないから覚えないんだと思う。
「ただいまって言ってね」
と息子にいうと思い出して言ってくれるけど。
 なんか家族とはいえ、あいさつしないのってさびしい。
 そうやって、何気なく声を掛け合うことから話が始まったりするんじゃなかろうか。



 管理人から
 タイの家族ってのは、スゴく結びつきが強いもんだと管理人も前まで思っていた。けど実際ほとんど会話がなかったりする。あいさつがないからだったのか…。「いただきます」「ごちそうさま」に相当する言葉を管理人は知らない。なぜなら誰も話さないから…。人の家に行った時など、イキナリ食べ始めるのを見ていると、何か言わなくては…と思うのだが、仕方なく合掌して食べ始める管理人であった。


 1月27日

 ロータスの近くの交差点はいつも混んでいる。そこで強引に割り込みされた。
 とたんに頭に血がのぼるだんな・・・。
 あーまたかよーと思っていると、やっぱりその車にぴったりついてあおるあおる。
 日本でこんな怪しいヤンキー風の車にあおられたら、すごく嫌だと思うのだがプーケットのタイ人は反応しない。
 前の車は後ろなんか全く見てはいないのだ。
 タイ人の性格は「自己中心」なため、車の運転も自分さえ前にでられればいいというもの。

 だから、強引な割り込みに横入りだけでなく、ウインカーをださずに突然曲がる、いきなり速度を落とす、変なところで停まろうとする、などなんでもあり。
 周りは見ない、自分は人に迷惑をかけてもいいが、人に迷惑をかけられるのは絶対嫌、という本当にふざけた思考である。

 以前バイクでバスを抜かした。
 10分ほどしてから、曲がろうと道の真ん中辺りで停まっていると、すぐ横を轟音をたててものすごい速度でバスが通り過ぎていった。
 呆気にとられて見るとさっきのバス!!
 そこまで執拗に?というのか、かなりこわかった。バスは観光バスでかなり背の高い下に荷物を積めるようになっている2階建てのやつである。
 それが、バイクの横すれすれを猛スピードで。わざととしか思えない。
 たぶん停まってるうちのバイクが見えた瞬間、抜かされた怒りがこみ上げてきたのであろうが・・・。
 ほんとに袖をかすりそうな勢いでした。風圧でよろけたくらい。
 吹き飛ばされるかと思った。
 つくづくわけのわからないタイ人を怒らせてはいけないと思いました。


 管理人から
 世界有数に交通マナーのよい東京人はタイでは運転したがらない。ちょっと大阪や広島チックな運転がここでちょうどよいらしい。とにかくタイ人にミラーはいらないのでは?と思うほど後ろや横は気にしない。そのくせ抜かれるとかなり躍起になって走り始める。バスが怒った時…、その暴走バスは誰にも止められない。そう、バス停さえ無視だ…。


 1月28日

 この前のまっぴーのメルマガにあった「トウモロコシ事件」を読み、いろいろと怒りがこみ上げてきました。
 タイ人であっても色が白いというだけで、日本人と決めつけて倍近くの値段で売りつけようとする商売人に対し「なんでそんなにせこいねん」という怒りです。
 私は日本人なので、もちろん何でもかんでも日本人価格なのですが、そのため何度あちこちでけんかになったことか。
 タイ人は明らかに自分が悪い癖に逆ギレするとても危ない人達で、それを一番知っているだんなに、よく
「人前でけんかをするな。恥をかかされたと思って逆恨みして後でなんかされたり、その場で殴られたりしたら困るから」
とか言われるのですが、ほんとにいちいちむかつきます。

 しかも、こちらが子持ちだと見ると優しくするどころか、トゥクトゥクなんかだと足元を見て調子こいた値段を提示してきやがります。
 子供といっしょだとあまりあちこち歩き回れないから、少々高くても自分のに乗ってくれるはず、とでも思っているのでしょう。

 市場に行っても、初めての店の人はよく顔色一つ変えずに、割増料金を英語で言ってくれます。
 たまに顔見知りじゃないのに、タイ人と同じ値段を教えてくれる人がいると感激してしまう。
 普通のことのはずなのに、「あーなんて、この人は正直な人なんだ」と思う。
 そして、なるべくそういう人から買うようにしている。
 ぼってきた店でははっきり「高いからいらない」
と言い、だいたい隣にも似たような店があるので、これみよがしにそこで買う。
 トゥクトゥクもたくさんあるので、値段を聞いて高かったらあえて交渉せず、隣の車にいく。これは効きます、相手は値切ってくると思ってるので。
 でも、根性悪いやつの車なんか後から安くしてくれても乗ってやらないのだ!

 管理人から
 そうなんです。タイにいて腹の立つことベスト3でしょうね、これは。もちろんいい人もたくさんいるのですが、こういう腹立たしい奴らほど押しが強いので会う確率が高く、逆にいい人はひっそりやっても客が来るので、会う確率が少なくなるのです。新しいところに行くと、ある意味戦争です。プーケットに管理人が行く時、かなりの臨戦態勢になります。そして…、ヤッパリ負けるのでした。ああ、バンコクは定価でいい。イサーンは安くっていい。


 1月29日

 今年はプーケットにたくさん旅行者が来るようで、観光関係の仕事をしている人が多いため、みんなほくほく状態になっているようだ。
 ホテルで働いている友達は、ロシア人のお客さんからチップを1000バーツももらったという。
 それも、その客は彼女のことを覚えていて少し立ち話をしただけですぐにまたチップをくれるので、あっという間に数千バーツの大金を手にしてしまったそうだ。
 もちろん、彼女の1ヶ月の給料よりその人がくれたチップの合計の方が多い。
 おじいさんだったそうなので、本当のお金持ちなのかバーツの換算がいまいちよくわかってなかったのか?

 この時期銀行にいくと、札束を持った人が預金している光景によく遭遇する。
 我が家は入ってくるより出ていく方が多いので、引き出しに行くことが多く、そんな人を見るたびに「ええなー、儲かってて」とうらやましい。
 さらに、毎年ハイシーズンが一段落する3〜4月頃になると街には赤い色のナンバープレートをつけた車が増える。新車は初めプレートが赤いのだ。
 そんな真新しい車を見るたび、「今年も大金が入ったのね」とこれまたやっぱりうらやましい。
 その辺の「人のまねごと仕事しかしてない」タイ人と違って、金回りいい仕事をしてるんだろうなぁと思う。
 そんな人は考えもしっかりしてると思うし頭もいいんだろうと思う。
 我が家のように人と同じことをしてても儲からないのだ。
 わかっちゃいるけど、新しくてタイ人にまねされない仕事を探すというのもけっこうむつかしいんだよな・・・。

 管理人から
 海の家が儲かるのは皆さんよくご存じなはず。たったあれだけのシーズンに、あれだけのお金が動くわけですが、ここタイは年中夏。もちろんハイシーズンとローシーズンはありますが、放っておいても世界中から金銭感覚の麻痺した観光客がわんさかやってくるわけです。こうしてプーケットはタイでも有数の金持ち県に変身していったんですね。次はチャン島か?



 1月30日

 男同士で手をつないでいると、タイだけにそういう人達なのか?と想像してしまうが別にそうではない。
 タイ人はすぐに体に触れてくる。異性でも同性でもである。
 私は知らない人はもちろん、例え知っている人でも話をするときには、適度な距離を保ってもらいたいと思っている。
 顔のすぐ横で話しかけられるとぎょっとするし、話しながら肩を叩かれたり、腕を組んでこられたりするのはすごく変に思ってしまう。(相手との関係にもよるが)
 ところがプーケットの人達を見ていると、20代の女の子が友達同士手をつないで買い物をしていたり、男同士で飲みながら肩を組んで話していたり、隣の人の腕をつかんでいたりとかする。
 タイ人に聞いてみても、それが普通みたいで
「なんでいつもそうやって体に触れたりするの?」
「わからない」
と要領をえない。
 一番不思議なのは、この暑い国でなぜそんな習慣ができたのかということで、なるべく人と触れあいたくないだろうと思うのだが。
 よくいえば親しげ、悪くいえば馴れ馴れしい。特にかっこいい若い男の子にそんな風に親しげにされると、慣れていない日本人は自分に気があるのかとどきどきしてしまうと思う。タイプじゃなければ「なにこいつ?」なんだろうけど。

 もしかすると、仏教の概念から派生しているのかもと思わせられることがある。
 ワンプラという、月のお参り日にお寺に行くと、集まった檀家の人達みんなでお坊さんのお経を聞き、最後にお皿にろうそくを立てたものを一人が持って、後の人達は輪になって前の人の体に手のひらを触れながら、一斉に何事かお祈りする。最初見たときは、その異様な光景にびっくりした。
 人の体を気?が伝わってくるらしい。
 人とのなにかを共有するために触るのだろうか??


 管理人から
 基本的にタイ人は間合いが近い。このくそ暑い国で…、などと思ってはいけない。男同士はそんなにいないが、女の子はみんな手をつないでいたり、腕を組んで歩いている。おそらく寂しがり屋の多い国だからと思っては見るモノの、カップルでさえ腕を組まない、手をつながない国の人間から見るとけっこう異様だ。


 1月31日

 家の周りは、建築ラッシュでこの2年ぐらいずーっとどこかで家が建っている。
 そのため、毎日毎日どかんどかんばりばりだの、ごろごろぐわんぐわんだのいろんな音でやかましい。
 それが、昨日からやけに静かだ。
 そういえば、周囲に建っている作業員の小屋からも人気が消えた。
 そう、中国正月の帰省が始まったのだ。
 地方から出稼ぎに来ている彼らは、たぶんタイ仏教系のタイ人で中華の行事とはあまり関係なさそうだが、とにかく新年の帰省は年末ではなく、この時期に行われる。
 正月休みのため商店も一斉休業、交通機関も混雑する。

 さて、だんなの実家は分家なので、今日は本家に家族揃って出向かねばならない。
 もちろん、嫁の私も連れて行かれる。
 何をするかというと正月のお供えで、ご馳走を作って先祖と神さまに今年も無事で一年が過ごせますようにとお祈りする恒例行事があるのだ。
 お供えする料理やお菓子の種類は決まっているようだが、知らない私はお皿を並べたりの単純作業に徹する。
 その間に親戚のおばちゃん連中はどんどん大鍋に料理を作っていき、昼前に十数種類のお供えを揃える。
 家長が一つ一つの料理の皿や果物にお線香を立てていき、爆竹を派手に鳴らして悪霊退散と家内安全を祈ると、あとは食事会。
 一段落すると、集まった一族の子供達にお年玉が渡される。
 赤いぽち袋に中国らしい絵柄(龍とか、桃とか仙人とか)が書かれていて、そこに20〜100バーツぐらい入れたのを、15歳ぐらいまでの子供にやる。
 細かいことにあまりこだわらないタイ人だが、なぜかそのお札は新札がいいらしく、銀行にわざわざ両替にいったりする。縁起物なのだろう。

 管理人から
 中国正月、みいさんのところでもやるんですか???仏教的には関係ありそうですが、中国は何も関係なさそうなんですけど…。管理人は今年なぜかお年玉をいただくという事件があった中国正月。日本のおせちよりオイシイ物が食べられるのでけっこう好きなのですが、ものすご〜くダラ〜ンと始まり、ダラ〜ンと終わってしまいました。そりゃ年3回もあればなあ…。