バイクの達人

 プーケットの人は、外を歩かない。
 理由は暑いから。
 この炎天下歩いていられるかいっ、て訳でバイク大活躍。
 それも、ここ2〜3年は少ししゃれたものも、見かけるようになってきたが基本的には、カブ系タイプのやつが愛用されている。

 老いも若きも、それこそかわいいおねえちゃんから、おじいさんまでみんなそんなバイクをかっとばし、島中を所狭しと走り回る。
 なぜか、小学生まで乗っている光景もしばしば目にする。
 中学生や高校生ともなると、バイク通学も決して珍しいことではない。
 もちろん、法律違反ではあるが、その辺は大目に見てくれるのだろうか??

 子供の頃から乗り慣れているだけあって、彼らのバイクテク?はすごいものがあり、片手離しで携帯をかけながらの運転なんて当然のこと、けっこう大きな犬を抱いて運転、とか見ていて飽きない。
 後ろに乗る人は、荷物係となることが多いため、テレビを抱えていたり、鳥かごを抱えていたりする。
 後ろに乗る人は、基本的に両手を離しているスタイルで、だれも前の人にしっかりつかまってなんかいない。
 またがってるだけ、落ちたときの衝撃は計り知れないと思う。

 バイクは、移動手段であるので、家族全員で乗ることも多い。
 おとうさん、おかあさんと、子供3人とか。
 その上、運転席の前のスペースに飼い犬も立って乗っていたりする。
 そこまでして、みんなでなんのために移動しているのかは、謎である。

 女学生さん達は、大抵長いスカートをはいているので、後ろの人は横座りの体勢で両手ばなし。
 また、OLらしきスーツで決めたお姉さんは後ろで横座りのまま、足を組んでハイヒールをぶらぶらさせていた。
 なんかここまでくると、とてもかっこいいです。
 しかし、あんな早いスピードでしかも、右に左にとハンドルを切っているのに、なぜ落ちないのか。私なんか、つかまっていてもバランス崩しそうになっているのに。
物心ついた頃からどころか、産まれてすぐから、有無をいわさず
 バイクに乗せられていると、天性のバランス感覚が養われるのかも、知れません。