引退カウントダウン!? ローイエット遠征記 その2

試合当日、朝一番で試合開場である町の学校に向かい、計量を行う。ここで初めて対戦相手とご対面。なかなかいい体つきをしていて、チョットおーどりーさんはビビる。体重は二人とも54キロ。かなり適当な体重計で、チョット信じがたい数字だけど(おーどりーさんはいつも52キロくらいで試合してます)、相手と同じってコトで納得。で、お相手がものすごくフレンドリーでニコニコ話しかけてくる。が、おーどりーさんは握手した時に相手が強いなと思ったそうな。無事計量も終わり、試合時間を聞くと、「だいたい9時にここに来てくれ」とのこと。ん?最初は8時に試合だったはず。。。またこの展開かと思って看板を見ると、今日の大会8時開始になってる。で、おーどりーさんの試合は、、、11試合目?の表記。おいおい、一体何時だよ、しかもまだその後7試合あるよ。。。終わるの何時だよ。あ、まだ「イノキナカタ」になってるよ。この看板はいわゆる黒板にチョークで書いたものだから、管理人勝手に書き換え開始。とりあえず直すことに成功。で、一応ホテルに戻って待機ということに。


(試合前に記念撮影)

午後8時半頃、そのプロモーターがやってきて「そろそろ行こう」と言ってる。でも、なぜかおーどりーさんの名前は「イノコ」。。。イノキがチョット変わっただけじゃん。。。で、会場に着くと、そこはまだ人もまばらで試合なぞ始まっていない。試合開始予定を1時間過ぎているにもかかわらず。ま、タイですから。そこから写真攻めが始まる。こんなところに日本人の女がムエタイしに来ることはないですからねえ。おかげでアウェーとは思えないほどの人気を得ました。で、ここで配られているパンフレットに書かれている名前を見て爆笑。「ロリコ スロタ」。。。ノリコ ツノダなんですけど、ホントは。それからアナウンサーに正しい名前を教えることに。だって、イノキもロリコもまずいでしょ、やっぱり。ところがそれからもうひたすら「日本から来たノリコツノダ、気合い入ってます」とか「今日は日本から特別にノリコが来てます」とか言いまくり。試合の合間にも言うもんだから、もう会場中に名前が浸透。と、ここでローイエット在住のマリさんが極タイを見て、試合観戦にレクさんと来てくれまして、合流。管理人はカメラをたくさんぶら下げていたので、日本から来たカメラマンだと思われながら、会場内をウロウロ。おーどりーさんは、もちろん控え室なんてモノはなくて、会場の一角で座っているだけなんですが、それだけでみんなの注目独り占め。


(こんな子供達が試合します。そして、、、強い!)

この大会、子供の試合から始まるのですが、これがまた子供とは思えない白熱した試合展開でビックリ。23キロ級とかあるんですが、その蹴り自体、もう驚きの蹴りです。30キロ台になると、もうこれは立派なムエタイでして、すでに日本人のトップクラスの技術があるのではないでしょうか。しかもおらが村の代表ですから、応援にも熱が入ります。バンコクの金をかけている時だけ盛り上がる大会場よりも、ここの方が盛り上がってます。いつ試合かなと待ってましたが、パンフレットにある順番で試合が進んでいるのかと思ったら、どうもそうでない様子で、人に聞くと、適当っぽいのがタイらしいところ。で、ある意味、この試合がメインイベントだそうなんですよね。もちろんホントのメインイベントはちゃんとした大人のムエタイなんですが、イベント的にはこちらだそうです。11時を回った頃、次の次の次の試合だよ、と言われ、準備に入ることに。普通ムエタイは5ラウンドですが、3ラウンドの試合だから早く終わると言ってます。バンテージを巻き、ワセリンを塗りながらマッサージ。ムエタイオイルを普通は塗るのですが、スースーするので嫌いだとのことで、ワセリンだけを全身に。このとき事件発生。女性なので当然上も着ているわけですが、お腹の部分にワセリンを塗ろうとした時に、おーどりーさん服をチョット上げすぎて大サービス。トレーナーのタイ人もビックリ。半チチでした。。。あ、管理人もビックリね、もちろん。。。ま、そんなアクシデントもありながら、試合準備も終わり、最後のアップに入るのでした。で、後1試合というところでリングサイドでルールの確認。ヒジはダメ、とそればかり強調されましたが、それはもう望むところ。タイ人はヒジが一番危ないですからね。で、後15分くらいかなと思っていたら、何とその試合、1ラウンド終了時に終わってしまいました。やっぱりまだ子供なので、もうダメと思ったようです。ちなみにここまでの7試合、これ以外は全部判定です。ま、それがムエタイなんですけどね。


(子供といえどもルールは同じです)

で、思ったよりも早く試合が開始されることに。水持ってマウスピース持ってタオル持って、カメラ持って、、、足早にリングに向かうのでありました。つづく。