27:アマ大会6前編

 話は前後してしまいますが、シーザージムには毎年4月地方の高校を卒業してシュートボクサーを目指し入門してくるかわゆい18歳がちらほらいるのです。
 現SBなんとか級チャンピオンの緒方健一、土井博之、今はプロレスラーとして活躍(K−1にもでていますね)している村浜武洋などがその年に入ってきました。
 彼らは今でこそ横に大きく育っていますが(減量も大変)入った当時は60キロちょっと、だったのでスパーリングや首相撲などいろいろお世話になりました。

 女子では18歳のぴちぴちギャルは入ってきませんでしたがなんと!元JWPプロレスのチャンピオン、U.Y崎ちゃんが入ってきました。
 Y崎ちゃんはプロレスラーだったのだから転向、という形ですぐにでもプロデビューという話もあったのですが「違う競技だから」という理由でアマ大会からやりたい、という非常に気合の入った人でした。
 それからもう一人、テレビの製作会社でプロデューサーをやっているというK本さんが入ってきました。その人も忙しい仕事の合間を縫ってきっちり練習していくという気合の入った人でした。
 そんなこんなで今回シーザージムからエントリーしたのは私を含め4人です。
 同門対決も十分ありえるのです・・・。
 でも4人はスパーリングをやったり首相撲や投げの練習などいつもどおり一緒に練習していました。。。

 さて、大会当日。会場は小田急線の江ノ島線とある駅から徒歩15分くらいの小学校の体育館。遠いので早起きをして行き眠い目をこすりながら着きました。
 対戦表を見ると参加選手は6人。
 私とUちゃんが一回戦シードでK本さんは一回戦で大阪ジムの初出場のK池選手、Y崎ちゃんは同じく大阪ジムのJ田選手と当たります。
 そしてそれぞれ勝った方が私か、Uちゃんと当たるのですが、、、同門対決はしたくない、けど一回戦勝って欲しいという複雑な気持ちが入り乱れておりました。そしてその二人は初出場だというのに全く危なげなく勝って(体格では二人とも負けていたのに!)
 2回戦にコマを進めてしまったのでした。

 二回戦の最初はY崎対Uちゃんの同門対決。
 二人とも手の内はわかっているのでなんかやり辛そう。
 打撃のセンスはUちゃん有利だけどY崎ちゃんもパワーでぐいぐい押していきます。
 そしてああ、判定じゃY崎ちゃんかなあ?と思った瞬間!Uちゃん渾身の首投げ!
 見事シュートポイントを取って決勝にコマを進めました。

 次は私とK本さんの同門対決です。
 実は今回の大会、シーザー会長から「全部KOで勝って優勝しろ」と課題を与えられていたのでした。。。そんなこと言われてもなあ。。。
 「KO、KO」とつぶやきつつリングに上がっていきます。
 向かい合って礼!ゴング!とともにぐわ〜っと攻めて行きます。
 おっしゃあ、何でも当たる!パンチキックパンチキック!で攻めていくとK本さんはまっすぐにロープまでさがっていきます。ロープ際でボディーにヒザ。
 レフェリーが割って入ってのでダウンかと思いきやヘッドギアがずれただけでした。
 気を取り直しまたがんがん攻めて行きます。
 しか〜し、K本さん、打たれ強いのか私のパンチ、キック力不足なのか倒れないのです。いっぱい当たってるのに。
 KOを意識しすぎて全部大振のパンチになっていた、と気付いたのは大会後ビデオを見てから、なんですが。。。
 そのまま終了のゴングです。
 文句なしの判定勝ち。倒せなかったけど負けるよりはいいので素直に喜びました。

 次はシーザージムでの一番の仲良し、Uちゃんとの同門対決です。

 管理人から
 さすがにデビューして6回目のトーナメントにもなると、シード選手入りでございますか?たいした物で、、、なんて言っちゃあ失礼ですね。今回は全KO勝ちがノルマとして課せられている位ですから。と言っているまもなく判定勝ち?なんてやっていたら、またプロデビュー出来ないじゃないですかあ!でも1Rしかないんだからなあ、難しいッスよね、これ…。
 11月2日のディファ有明大会でのタイトルマッチだったはずが、お相手はなんとタイっぽくないことに、こないだ管理人も会ってきた弱冠18歳ながら50戦以上しているニットノーイに決まったようです。彼女身体は小さいんですが、かなり自信あるようでして、いったいどうなるんでしょうね。と言っても管理人はおーどりーさんが勝つのを信じてますよ〜!