5:はじめての蹴り!

 「おお〜、いいの買ったね!」

 ウイニングのぴかぴかのパンチンググローブを持っていくと言われました。
 そのころは玉利コーチに会うこともなくもっぱらシューティングの試合に出ている、というAさんに教えてもらっていました。
 ウイニングのグローブはへたれないんだそうです。
 だから高いお金出してでも買う価値はあるとほめられました。
 単にわからなくてスポーツ用品店のおじさんにカタログで注文してもらったでけなのですが・・・。

 「じゃあ、やってみようか」とAさんはキックミットを腕につけています!
 あ〜〜〜わくわく♪どきどき・・・・!!!
 自分がこんなことするなんて!
 今ではミット打ちの順番がまわってくるとあんまり嬉しくない気持ち(笑)になったりしますが(試合前の疲れてるときなんか)、その時はもう嬉しくて嬉しくて顔がにやけていたと思います。

「はい、ジャブ」
・・・スカッ


「はい、ワンツー」
・・・すかっ、スカッ・・・


 あれえええ〜〜?なんか思ってたのと違う〜〜〜私が下手なだけなんですが。
 ミットをきちんと打つ、というのも実は難しい事だったのです。

 でもAさん、かまわずに
「んじゃ、ちょっと蹴ってみようかあ」と。
 遊びで、家で蹴ったりした事はあります。
 家でシャドーもやってみたりしてました。
 が!!
 ジムに入ってまだシャドーでも蹴りは習ってません。

「右、蹴ってごらん」

 言われるままに右のミドルキック(のようなもの)を・・・・。

すかっ!!

 やっぱりなあ・・・^^;
 なんか力が入らないというか、すねが当らないというか・・・。
 まあでもとにかくへなちょこワンツーキックを繰り返し繰り返し打たせてもらい、なんかいっぱしの選手になったようなキブンでその日はジムを後にしたのでした。

 管理人から

 ムエタイ歴一週間を誇る管理人ですが、やはり蹴りは難しいと思いました。なんというか場所限定しなければそれほど難しくないんですが、ココと言われると当てにいって変な動きになり、よけいに当たらなくなるのですね。まるでゴルフみたいだ…。特に踏み込んで蹴るのは…、相手も痛いでしょうが、自分も痛い!わけです。サンドバックへの蹴り、これはもうずっとやってたら気が狂いますね。そうやってスネが固くなっていくのでしょうが、管理人はもっと柔らかいモノを想像していたので、ホントしまったあ〜と思ったモノでした。