船祭り

 毎年ソンクラでは船を奉納するパレードがあります。
 日にちは旧暦で決まっている為毎年違いますが、雨季に近いにもかかわらず毎年この日は必ず天気がいいのです。今年は10月11日でした。
 船と言っても昔は本物だったかもしれませんが、今ではお祭り用に作られた山車を人が引っ張って、あるいはトラックそのものを船の様にデコレーションした物が道路に集結します。船は各お寺から1台ずつ、ソンクラだけではなくパッタルン、パッタニーといった周辺の県からも来るそうで、南タイの人達の大きな行事となっております。
 その山車の前後には民族衣装を着た人や、同じユニフォームを着た人が行進するのですが、何故か民族衣装を着て厚化粧したオカマも一緒に行進してました、当然と言うかその一団が異常にテンションが高くって奇声をあげながら踊りまくってたり、さすがタイ。

 山車にはかなり派手な装飾と色で飾られていますが、いずれも仏教に元付く物でお釈迦様が船の舳先や甲板部分にくっ付いてたり、本物のお坊さんが上に乗ってたりとその船によって違います。
 それを最終地点で審査して順位を付けるそうです、優勝すれば賞金が貰えるので装飾も年々派手になってる様な気が。でも、これって日本人が見ても余りの派手さに目を奪われてどれも似たり寄ったりに見えるんですけど、タイ人にはそれぞれの見分けがつくらしい。今年はどこのお寺のが良かった、とかと話に花を咲かしてます。

  

 ちなみに、この2枚の写真は別々の船です、ぱっと見て見分けが付くでしょうか?

 管理人から
 山車を使ったお祭りってのはどこにでもあるモノなのでしょうか?アジアだけなのかな、と思っておりますが、もしも違う地域でもあるようでしたら、是非教えて下さいませ。日本ではよく見かける山車ですが、江戸時代には陸船車って言うのがありました。これは船の形をしていたそうです。だとすればこれって思いっきり似ている文化、ってことですよね。いったい発祥はどこなのだろう。。。