アホ1号

 前にアホ2号の話を書きましたが、今回は1号がどんなもんかの話をします。
 1号と付くだけあってそのアホさ加減はかなりのもんです。1号に比べれば2号なんてごくマトモ、今や白人客にも「アホ」と日本語で呼ばれるぐらいダークサイドでは有名人。
 もちろん2号同様「アホ」の意味は知ってます、喜んでます。

 このアホ1号は見た目はゴクミ似で結構売れっ子でした、今は店を辞めてますがしょっちゅう遊びに来てるそうです、正式に結婚してるかどうかは分かりませんがイタリア人の旦那さんと、その間に出来た子供が一人、実家には前の旦那さん(?)の子供がいるそう。

 ある日うちのダンナがお客さんを連れてアホ1号と2号のいる店に飲みに行った時の出来事です。
 カウンターの中でビールを飲んでた1号を見ると指をビール瓶に突っ込んでいたそうで、またアホな事して遊んでると思いつつダンナはお客さんとの話に夢中になっていると、今度はビール瓶に指を入れたまま瓶を横にしたり逆さにしたり、ダンナと一緒に飲んでたお客さんはアホ1号と名付けた人、彼女が奇妙な行動をするのは見慣れてたのですが、どうやら指が瓶から抜けなくなった模様、ダンナとお客さんはしばし観察する事に。
 しばらくして「指が抜けなくなった」と言う1号をすかさず助けに来たのは2号、指を抜こうとビール瓶を必死で引っ張りますが引っ張る度になぜか1号は腕を突き出す、それじゃあ抜けるわけ無いって、それに気が付かない1号と2号。
 周りの従業員もお客さんも2人の行動にあきれてしばらく放っておいたのですが、とうとう一人のマレーシア人のお客が手伝おうと指と瓶を持って引っ張ってみたのですが抜けない、1号は「痛い痛い」と言うし。でも入ったものは抜けるハズ。とりあえず瓶の中で指がどうなってるか見てみようという事でいつもは薄暗い店の電気を明るくして見ると・・・・・・瓶の中の指は曲がってたそうです
 「その指真っ直ぐにしたら抜けるだろう」とお客さんが言うと「真っ直ぐ?」と不思議そうな顔をしながら瓶に入ってない方の手の指を真っ直ぐにしてみせる1号、「いや、そっちじゃなくて瓶に入ってる指を真っ直ぐにしろ」と言われてやっと分かったらしく指を伸ばすと、スッと抜けたと・・・・・・
 指が抜けた1号はホッとした様子もなく、一言「ビールおごって〜」
 指が入ってたビールは汚いから飲まないとか、だからって何で客がおごるねん。

 これがソンクラ ダークサイドのアホ1号です。
 ちなみにイタリア人の旦那さんとは「似たもの夫婦」と呼ばれてます。
 旦那さんが長期出張になると店に出てきて仕事します、もちろんテイクアウト有り。
 「彼が心配だから出張の時は店で仕事しとけって言うの」と申しております、旦那さんも彼女の居る前で平気で女の子テイクアウトするし、酔っ払ったらすぐ人前で服脱ぐし、すかさず1号が手で局部を隠して「これ、私の!」って・・・・・夫婦の絆って他人には分からない・・・・・・・皆見慣れて「またやってる」って感じです。

 そして、2号が子供を産んだ時はたいそう羨ましがってたそうです。
 「どうして?彼女は妊娠して私は妊娠しないのー?」って、もうすでに子供おるやん。

 こんな1号、アホな事言ったりしたりしますが害が無いのが魅力です。

 管理人から
 さすがは1号というだけあって、2号よりも力強いですねえ。いわゆるタマチャート(天然)系でね。。。どこの世界に便に指をつっこんで中で曲げておきながら「抜けない」とまじめに答えるやつがいるのか?イヤここにいるか…。さらにその旦那、実にいい味出してます。是非次にソンクラに行ったら会ってみたい二人です。ソンクラの観光資源、になるかもしれないですし…。