チャイナタウン(030901)

 ソンクラには多くの中国系タイ人が住んでいます。
 私が住んでる所の裏の通りは別名「チャイナタウン」と呼ばれますが、別に繁華街でも何でもなくてただ単に中国系の人の家が多いと言うだけ。
 その道の裏がソンクラ湖という事もあって水産関係で財を成した人が多くいずれも大金持ち。ウチの大家さんも、前に住んでた家の大家さんもその「チャイナタウン」に住んでいます。
 ソンクラの大金持ちはケチで有名、何軒もの借家を持ち、悠々自適に暮らしているのにもかかわらずケチ。ウチの大家さんも壊れたエアコン(古すぎて修理不可能)をなかなか買い換えようとしてくれませんでした、とうとう自腹で新しいエアコンを買って取り付ける時にも「古いエアコンをついでに取りますか?」と聞くと「ウチの方で取り外して売るからそのままにしといて欲しい。」というお答え。取り付け工事をしていた電気屋さんも「これは売れるわけが無い」と首を振っていましたが。
 そこまでケチにならないと金持ちにはなれないのかもしれませんが、その正反対に寄付は大好き、学校ひとつを建ててポンと寄付してしまう、学校に自分の名前が付く事にステータスを感じる様です、ソンクラに学校が多いのはそういう理由も有るみたいです。

 ところで、地元の人達は「チャイナタウンは夜危ないから出歩かない方がいい。」と言います。
 やっぱりここにも怪しげな中国系マフィアとかの組織があって危ないのだろうと思っていたら、全く別の理由。
 中国系の人達は4時に夕食をとって夜の8時には寝てしまうので9時には真夜中の様に静まり返って人通りも無い、という事です。その代わり朝の3時半には仕事を始めたりウォーミングアップをしてる人で通りは人が多いとか。
 以前ウチに勤めてた学生のバイトの子が、自分が友達の家で宿題を終えて朝の3時頃にこれから寝に帰る時に中国系の人達の一日は既に始まっていると言ってました。

 同じ時間に同じ場所に住んでいても人のペースはそれぞれだなあ、と感じるのでした。

 管理人から
 タイには至る所にチャイナタウンがありまして、彼らが経済活動をまじめにしてくれるおかげでタイの経済が回っていると言っても過言ではありません。ソンクラだけでなくバンコクのチャイナタウン、ヤワラートも大通りはともかくちょっと裏に入ると夜は真っ暗です。そのさびれた雰囲気(中華系の建物は年季が入っているからなあ)からか、タイ人も夜歩くことはありません。あの厳重な装備をつけた扉たちがますます怖さを引き立たせます…。