マッピーの結婚式 〜その3〜

 結婚式前夜

 これは本来「結婚式の段取り」のコーナーで書くべきモノなのですが、忘れてたやつを。そう、「写真」です。知っている人は知っている「20年前の明星のアイドル」のような写真。これを一日がかりで撮るのです、スタジオで。たしか6回衣装替え、2回のロケがありました。朝10時スタートで、終わったのは6時前。マジで疲れます。だって一日中スマイル作るんですから。グラビアアイドルさもありなんと言った感じです。マッピーが化粧する時間が30分くらいかかるのに対し、管理人は1分。顔にファンデーション塗って、軽く口紅をさすだけ。ま、いいのさ、しょせんおまけだから。どんな写真かって???当日式に来た人はみんな見て笑ってました。まさに「姫と従者」です。。。そんなものです。昼食時にビールを飲んだらテンションが上がって少しはいい写真が撮れました。ま、かなりあり得ない格好もありました。ラス前では中華系らしくチャイナドレスと中国の富豪みたいな服。管理人にはそれ用の帽子も付いていたのですが、全く入りそうになかったので持っただけ。実にお馬鹿な写真が撮れました。さらに最後の衣装に着替える時に、むーみんがやってきて、なんと服のチェンジを希望。彼女のイメージではフリフリのアイドルがぴったりとのことで、そういう服を見繕ってきました。ちなみに彼女が希望していたのは紫のシックなドレス。選ばれたのはオレンジピンク系の聖子ちゃんかくあるべきと言うドレス。ま、どっちでも似合いますって、かわいい人は。<たまには褒める
 で、その後に写真が出来たってんでどの写真をもらうか決めに行くことに。これが結構難作業。結局60枚以上あるところから、2〜30枚選ぶ。当然ここで予算オーバーになる。決まった枚数を超えると一枚あたり1000バーツ取られるのだ。管理人がむかつくのは、買わないとネガももらえないこと。くれとは言わないが、安い値段で売れってね。ま、それが商売だから何とも言えないけど、マッピーは自腹で10枚分くらい買ったようだ。で、どの写真をフレームに入れるかなどを決めてスタジオを後にする。タイ人女性と結婚すると、これはかなり重要なイベントになるので、そういう予定のある方は心してかかった方がいいですね。

 結婚式場が決まったおかげで当日の食事の試食をするため出かける。テーブルは10人席なので、当然10人前。マッピーと管理人側で5人ずつ呼んで食べることに。管理人側は式の手伝いをしてくれる人達で、マッピー側は家族。8時スタートって言ったのに、そこはそうタイ人、集まったのは管理人側とマッピーだけ。おそらく当日食べる暇のない人達だけに、ここで食べておかないと損、とばかりにみんなで食べる。味の方はさすがにインターナショナルなもので、日本人の舌にも合う。が、後から登場したお父さんはいくつかの料理にダメ出ししていた。「味がない」って…。日本人的にはちょうどいいんですが。。。我々(日本人同士)が話しているときも「ここはタイだからタイ語を話せ」と言われ、みんなビビル。そういえば管理人もお父さんの前ではマシンガントークどころか、種子島トークくらいにしかならない。それが日本人に囲まれていたせいで変わったと思ったのだろう。ま、いいんだけどね…。で、料理は9品出てきて、これを普通に食べると結構おなかにたまることが判明。さすがは中華。GOLちゃんは前菜のクラゲさえ食べられればいいって言ってましたが、式当日食べられたのでしょうか???

 この他に最後の準備として、余興の打ち合わせ。ってこういうのって新郎がするのか?。管理人の友達であるトモにタイ国歌を歌ってもらい、マッピーの友達のピンポンに日本国歌を歌ってもらう。どちらもその歌を知らない。。。なので、まずネット上で国歌を探す。が、日本国歌は見つかるモノの、タイ国歌はDLできない。CD屋にも聞いたのだが、そんな物は売ってないそうだ。いろいろと試行錯誤した結果、ビデオで毎日流れているタイ国歌を撮ると言うことを思いついた。ところがうちのビデオでは録画の仕方が分からない。で、これも人に頼むことに。やっと出てきたのは結婚式の数日前。かわいそうなトモ、それから何百回とビデオを見たそうな。同じくピンポン、働いている最中も君が代を聴いて、数時間おきに電話してくる始末。いきなり「き〜み〜が〜あ〜よ〜お〜は〜」と歌われるとビビル。が、努力してもらっているのでちょっと感動。ちなみに、司会進行のGOLちゃんの携帯、管理人が電話すると「君が代」がかかります。。。それはそれで不気味。

 そしてそのGOLちゃんと言えば、毎日毎日司会のプログラム作りに余念がない様子。これなら安心とちょっと放置したら怒られた。。。1月に入ってから日本からお友達がたくさん来ていて、時間がなかったんだよ〜。で、結婚式の二日前、管理人が日本から来た母と弟たちを連れてエンポリウムで服を買おうとしていた時にバッタリ出会った。そう、彼も当日の服を買うところだったらしい。さすがにこのために買ってもらうのは忍びない気がした、、、のでGOLちゃんに似合いそうなピンクの服をプレゼントした。なかなか似合ってました、ハイ。で、家族の分の服も買い終わり、次に買わなくちゃイケナイのがマッピーのご両親にあげるプレゼント。お父さんには服、お母さんには服の生地だそうで、これも探すのに一苦労。だいたい服の生地なんてどこで買うのだ???

 それからCDの制作。思いっきり手作りね、ホント。入場、退場、ケーキ入刀、マッピーのスピーチ、そしてBGMとCDを用意しなくちゃイケナイ。って言うか選曲からしなくちゃイケナイ。入場の曲はマッピーに任せる。選ばれたのはタイ中華式の入場曲にセリーヌディオンの「Because You Loved Me」、日本式の入場曲に倉木麻衣の「Stay By My Side」。BGMはエンヤ。ここまではデータがあったのだが、ケーキ入刀やスピーチの曲が見つからない。なんと前日に某レコード会社で働いている友達に電話して作ってもらうことに。で、さすがに本職。きっちりと仕事してくれまして、当日の夕方バイクのメッセンジャーが届けてくれました。THANX>こーいちくん

 それから前日になって参加者に最後の出欠確認。タイだけに忘れ去られているケースがありますんで。案の定忘れていらっしゃった方がいらっしゃいました。。。
 そんなわけで前日の夜11時くらいまで忙しく外にいたのですが、突然マッピーから電話。「明日渡す花束を買ってきてください」。。。おいおい、今何時だよ〜。と思ったモノの、これは朝使うやつなので探すことに。幸いにも管理人の住むトンローには24時間営業の花屋があって、そこで買うことに。が、当日1月としては見たことのない雨に見舞われ、雨の中で花束を作ってもらう有様。風邪引いたらどうすんだよ〜、と思いながらも無事花束完成。で、部屋に戻って例のCDを焼き、持って行くもの、服などを準備。ぜ〜んぜん緊張感なし。あえて言えば、ちゃんと人が集まってくれるかなとか、GOLちゃん大丈夫?と言った程度のモノ。で、やっと寝たかと思った2時過ぎ。YASさんから電話があって、「朝マサト君と一緒に行くからさ〜」と酔っぱらいながら叫ばれる。確かに荷物がたくさんあって助かるんですが、ホントに起きられるのでしょうか?
 案の定、予定していた朝5時には電話がなく、準備をあらかた終えてマサトの部屋まで出向くことに。だって、電話でないんだもん。。。同じアパートなのでいいんですけどね。で、行ってみると一緒に行くはずの美容師マサトの部屋から聞こえる目覚まし時計の音。さらにドアをドンドンとノック。いい加減起きろって。さらにYASさんに電話。すると部屋で電話が鳴り始まる。が、YASさん「くそ!」デカい声で叫んでる。使えねえ、こんな日の前に深酒するか、普通。ノックしながら電話すること2分、寝ぼけ眼のマサト登場。「すぐ着替えます…」それから部屋に戻り最終チェックをする管理人。
 雨もやみ、真っ暗な中ホテルに向かおうとする3人。するとYASさんが「すまん、スーツの上下が違う」。って何やってんだ〜全く。結局二人でホテルへ。ちなみにYASさんはみんなの集合時間7時半になってもやって来ず、電話したら「まだ寝てました」。。。