中国正月 PART2

 中国正月二日目は、「ワン ワーイ」というお祈りの日です。

 この日は朝から料理を作ります。もちろん作る料理が多くて、時間に間に合わせるために昨晩からつくっておいた料理を朝に温めたり、1〜2つの料理を追加して作ったりしている人もいます。料理や祀るものの量は、各人の都合によって違います。

 中国正月に決まっている祀るものは、煮た鳥、煮たアヒル、縁起物の料理、ミカンやリンゴやバナナなどの縁起のよい果物、「カノム ケン」と「カノム ティエン」と言う中国正月用のお菓子等です。また、銀箔と金箔をつけている祀る紙と、紙で作られた中国風の服を忘れてはいけません。銀箔と金箔の祀る紙は、昔の中国のお金みたいな形や、金塊の形のように折られます。折らないでそのまま祀ることも出来ます。紙で作られた中国風の服は、男性のと女性のとがあります。それに男性の上着とズボンのセットと、女性のブラウスとズボンのセットに分けられています。

 お祈りの時間は朝から昼の12時までですが、どうしても遅くなる場合でも12時半を過ぎないようにします。そして、このような決まっているお祈りの時間をちゃんと守らなければなりません。なぜかというと、この世に来る先祖は半日の限られた期間しかいられません。その限られた期間が来ると帰らなければならないからです。

 お祈りをする前に家族の一番えらい人が門番の神様に先祖の出入り許可をもらうために、必ず門前でお知らせのお祈りをします。そして各人はお祈りを3回します。それから時間が来る前に銀箔と金箔をつけている祀る紙と紙で作られた中国風の服を全部燃やします。先祖が先祖を祀る食べ物を食べた後、燃やした銀箔と金箔をつけている祀る紙で作られた中国風の服を持って帰って、先祖があの世でお金と着る服として使うと信じられています。

 これで「ワン ワーイ」というお祈りの日の行事が終わります。


 管理人から

日本に比べて厳格な正月を祝ってるという気がしますねえ。日本では最近お正月の恒例行事とかそういう伝統がなくなってきてるなあって実感させられます。
そうそう、タイ人は「金銀」と言わずに「銀金」という順番で言います。気づきました?
いやあ、それにしても難しい文章書くねえ、マッピーは。