「納豆」

 もし、日本人がタイ人に「納豆」と言ったら、知らない人が何人もいると思います。でも、「テュアナウ」と言ったら、何となく分かってくれるはずです。「テュアナウ」というのはタイ語でクサった豆という意味です。

 タイ人には納豆はくさくて、非常にまずい食べ物だというイメージを持っています。ですから、納豆は日本人の伝統的な食べ物の一つだということが分かった時に、いきなりイヤな顔をして、“なんでそんなくさいものを料理にするの”と聞いてきます。

 一方、タイの臭いの強い香草という「パックシー」が嫌いな日本人は何人もいるようです。その人たちは同じことを言っています。「パックシー」は臭いが強すぎるのでダメ、或いは、青臭いし、味が妙にまずいとのことです。

 私は皆さんの気持ちがよく分かります。実は私が七年くらい前に納豆をタイで食べたことがあります。なぜか分からないですが、その時に食べた納豆はとってもまずかったです。もう二度と食べないと自分に誓いました。

 あれから、何数年経って、私は日本に留学しました。その時、色んなところで納豆をよく見かけていました。そして、ある日、友達に納豆を食べ誘われました。最初は断ろうと思ったが、友達に悪いなと思って、数年ぶりの納豆を無理に食べました。すると、「ヘエ!」と驚きました。“今食べた納豆は前にタイで食べた納豆と全く違うじゃん!!納豆って本当はこんなに美味しいんだ”と分かってきました。

 その日から、納豆にハマってしまいました。今でも、(在日中)コンビニに行く度に必ず、納豆を買います。時々、ご飯なしで納豆を食べたりしています。とても興奮です。

 どちらにしても、今気づいたのはタイで売られている納豆は味が確かにタイ人が言う「テュアナウ」と同じかもしれません。

 管理人から
タイでも納豆売ってます。安いのと高いのがあります。高いのは日本でもお目にかかるやつ。日本から輸入しているやつです。で、安いやつは、、、ネバネバがなかったりします。たぶん買う人がいないから、日がたってしまっているせいだと思います。おまけに味も違います。テュアナウ、、、まさに腐った豆、もしもタイの納豆を先に食べたら、もう納豆は嫌いになるだろうなあという一品です。