交差点での仕事

 もしあなたがバンコクで車を運転したら、必ず渋滞にはまったことがあると思います。そして信号待ちしているときなどに、ホームレスやその子供達が車へ向かって何かをしにくるのをよく見かけると思います。バンコクで運転したことがある人ならなんだかわかると思いますが、日本にいる人は彼らがが何をしに来ているかわかりますか?実は彼らは仕事をしに来ているのです。それでは彼らがどんな仕事をしに来ているかについて説明してみましょう。

 彼らの仕事はいくつかあります。その一つは「花輪を売ること」です。花輪は「メーヤーナン」という交通安全の神様へのお供え物として、バックミラーにかけられています。値段は一つ10〜20バーツくらいです。もし二つ以上買うと値段交渉が出来ます。花輪の他に新聞や宝くじの当選番号表も売ってます。

 二つ目は「車の窓ふき」です。道具は小さなワイパーと、油っぽく汚いぞうきんだけです。彼らは女性や若者のお客様だけピックアップする傾向があります。
 なぜかというとなかなか拒否できなくてお金を簡単にくれるからです。そして最近はタクシーの乗客を新しいお客様にしています。彼らは乗客が座っている窓を適当に拭いてお金をくれるまで待ちます。

 三つ目は「金の物乞い」です。この仕事は何もしなくてもいいです。ただ小さな子供達が窓の方に来てかわいそうそうな顔をしていればいいだけです。中には、その汚れた顔を窓にべったりくっつけて車の中をのぞき込みながら物乞いする子もいます。

 もしあなたが無視したり拒否したりしても、これらの子供達はまだしつこくいてお金をもらえるまでまとうとします。それでも本当にもらえないとわかると違う車に行って同じことをします。そして青信号になると道路の安全地帯に戻ってまた赤信号になるのを待ちます。

 私は運転しているときに彼らが来るのが嫌で、それを避けるために次のようなことをします。

1 むっつりした顔や怖い顔をして首と手を横に振ること。
2 フロントガラスをたたいて、それから真剣な顔で「いらない」と言うこと。
3 フロントガラスを拭こうとしたときに、すぐにワイパーを動かすこと。
4 信号で止まってしまうなと思ったら、前の車の2〜3メートル後ろに止めて彼らが来たら前に進むこと。

 これらの方法は必ずどれか効きます。ただ気をつけないといけないことがあります。時々車をたたかれたり、引っかかれたりすることです。

 アソークの交差点やクロントーイの交差点などでは彼らをよく見かけることが出来ます。もし彼らに来られていやだったら是非試してみてください。そして、この他にいい方法があるようでしたら教えてくれるとうれしいです!

 管理人から
 バンコクで車の運転をしていると出くわすこの集団。かわいそうと言えばかわいそうなのですが、あの脂ぎった布で窓を拭かれると逆に汚れるんですよね。なので管理人も屈強に窓ふきは拒みます。何せ拭かれたあとでは遅いですからね。ちなみに「花輪売り」や「新聞売り」などは大人がやっているので、それほどしつこくありません。それに彼らは相手が外国人だと買ってくれないと思って来もしませんから。ただ、裸足で夜中の12時に雨の中に車を洗おうとしている子供達を見ると、少しあげようかなって思っちゃいますけどね…。