ゲームと運

 今、タイでは視聴率の高いタイのゲームショー番組があります。
 この番組は他の番組と違って、唯一のゲームのやり方があります。
 それは競技者の運をかけてファイナルラウンドまで行ける人を決めることです。
 この番組では、番組の司会者がスタジオ外ですべての競技者にゲームをさせます。それらのゲームではゲームによって合格者の数が異なります。ゲームは時間の長さにかかわらずファイナルラウンドまで行けるたった一人が決まるまで進んでいきます。各ゲームの判定は先にボードに書いてあります。そして各ゲームが終わるまでそのボードを見せないのでどういう判定かわからないようになってます。
 要するに最初、競技者はみんな同じようにただゲームをさせて、ゲームが終わってからボードを持ってきて判定を発表するのです。
 しかもこの判定は番組側が適当に決めているので誰もどうなるか推測することができません。

 たとえばどういうゲームをするかというと、ニセ相撲ゲームがありました。司会者は競技者にくじを引かせて、男女関係なく相撲の相手を組みます。そして競技者は相手を倒せたら、または縁から外に出したらたぶん合格だろうと勝手に考えてしまいました。
 そしてゲームが終わったとき、判定を発表しました。

「合格者は一番最後に相撲をやった組」

というのが判定でした。
 また、こういうゲームもありました。競技者を次の待合場所に行かせてゲームが始まるのを待たせておきます。でもそれ自体がゲームだったのです。なぜならばこのときの判定は

「次の待合場所に遅く着いた最後の3人が不合格」

というものだったからです。

 これによってこの番組の競技者はいつもドキドキしています。それはいつどうやってどんなことが判定になるかわからないからです。
 合格しそうな人がいきなり先に家へ帰ることもあるし、すぐ落ちそうな人がファイナルラウンドまで行ってしまうこともあるし、そういう点がこの番組の魅力のひとつです。

 この番組は「ゲーム・ワット・ドゥアン」と言って、毎週火曜の22時15分からチャンネル5で放送しています。この変わったゲームショー番組に興味のある方はぜひタイに来たときに見てみてください。

 管理人から
 タイにあるこの手の番組はほとんどアメリカや日本の人気番組のパクリなのですが、どうもこの番組の話を聞いているとまるで日本のお笑いバラエティみたいな感じですね。たけしとかあたりがたけし軍団を使ってやっていたような感じのやつです。実はまだ管理人もこの番組自体を見たことがないので、今度火曜日にうちにいるときはぜひ見てみようと思ってます。面白かったら日本のテレビ局に勧めてみようかなあ。