トゥクトゥク



 タイっぽい!?タイの三輪車

 タイの乗り物と言えば、トゥクトゥクを想像される日本人は多いと思います。
 タイ語では、三輪車なので<サムロー>(三輪)ともいわれています。
 ホテルやスーパーなどの前によく止まってお客を待っています。
 我々外国人はタイっぽさを感じたくて観光で乗りますが、タイ人にとっては身近な足です。
 特に買い物して荷物が大きいときなどは、後ろの荷台を広げてそこに荷物をくくりつけて走ってくれるので便利です。

 もちろんメーターは付いてないので、乗る際はかならず事前に行き先を告げて、いくらで行くかということを交渉します。
 (タイのタクシーがメーターになったのはごく最近のことです)
 距離にもよりますが20B〜40Bくらいが目安、どんなに高くても100Bを超える事はないでしょう。(これはもちろん近場の話です)
 基本的に自分たちのテリトリー(近場)以外のところにはあまり行かず、また乗るほうも相場をある程度知っていないと結局タクシーより高くついてしまいます。
 また道路を走っている時や渋滞に巻き込まれたときには、もろに他の車の排気ガスを吸う事になるので、体が弱い人にはむいてないかもしれません。
 もちろん雨にも弱いです。
 事故もよく起こり道路でトゥクトゥクが転倒しているのをよく見かけます。
 何せ非常にバランスの悪い構造をしているにもかかわらず、彼らはトゥクトゥクでレースのようにコーナーを攻めるのですから。

 またトゥクトゥクの将来は決して明るいものではありません。
 排ガス規制と道路事情の悪化にともない、バンコク市内を走行できるトゥクトゥクの数が減ったからです。
 陸運局に登録されている台数も、もはや500台程度になってしまったとも言われています。
 もちろんこれはバンコク市内の話です。
 田舎に行くとタクシーは走ってないので、トゥクトゥクがまだまだいます。
 しかしその田舎でも、日本からその姿が消えたように、タイでもいずれ普通の四輪車に取って代わられてしまうと見られています。
 
 さて、ではこの乗り物のいったいなにがいいのでしょうか?
 ずばり<タイっぽい>ということです。
 これに乗って風をあびているとなんとなく、<ここはタイなんだな>って感じる事ができます。
 う〜ん、この感じは乗ったことがないとわからないと思います。
 旅行者の方はトゥクトゥクを見かけたらぜひ一度は乗ってみてください、タイを感じることができると思います。
 バンコクでもカオサンやシーロム周辺に行けば、まだまだ走っています。
 特に男性だけで歩いていれば、<アタミ、オオサカ>とか言いながら近づいてきます。
 え、アタミ?オオサカ?
 有名なソープの名前ですよ…(ただの客引き)

 ちなみにこのトゥクトゥク、原型は日本のダイハツミゼットと言われています。
 (タイ人はそれを認めようとしませんが)
 一台約70000バーツ。20万円なり。
 アユタヤに持っていけば、カスタムして世界でただ一台のあなただけのトゥクトゥクが出来ます。

 そんなトゥクトゥクにおしゃれなロックTシャツを着て、颯爽とバンコクを移動するのも気持ちいいですよ。
(020921)