マッサージ 1

タイはマッサージ天国

 タイと言えばマッサージと連想されるほど、タイではマッサージが盛んです。バンコクにはいったい何件のマッサージがあるのか?と疑いたくなるほどのマッサージ屋が軒を連ねています。タイ人はちょっと儲かると思えばすぐに商売をはじめてしまうたちなので、後先考えずにはじめてるケースが多いからです。まして、マッサージ屋は元手がかかりませんから。

 タイのマッサージにはいくつかスタイルがありますが、もっとも有名なのは「タイ古式マッサージ(ヌアット ペンボラーン)」です。おそらくみなさん想像するであろう。ちょっとアクロバチックな、プチ拷問マッサージです。これはだいたい2時間かけて血の流れをよくすることを目的としたマッサージで、実は身体の痛いときにはあまり向いてません。疲労回復系マッサージなのです。このマッサージを教えている総本山がみなさんご存じ寝仏陀で有名な「ワットポー」です。ここで修行すると免状がもらえます。ちなみに日本人でももらえますので、チャレンジしたい人はいいかもしれません。

 次に最近はやってきたのが、「足マッサージ(ヌアット タオ)」です。これは約1時間かけて足の裏を中心に膝あたりまでをマッサージするものです。テレビでもよくご覧になるのではないでしょうか?台湾あたりが本拠地だったと思いますが、中国人のやるのはマジで痛いです。痛いのは体が悪いせいだと言われようと、しゃれにならんです。私は何度か手術を受けている身なので、その部分にはいると逃げたくなります。ただし、これには問題があります。実はタイでやられている足マッサージのほとんどが、「なんちゃって足マッサージ」で、つまり全然痛くない、まあ、気持ちいいモノだったりするのです。これが好きという人にはいいかもしれないですが、本来の意図とは離れているような気がします。相変わらず治療ではなくて、疲労回復なのです。

 次にちょっと値段が高めの「オイルマッサージ(ヌアット ナムマン)」です。これは名前の通り、体中にオイルを塗ってマッサージするのですが、もちろん全裸で受けます。マッサージと言うよりもなでてるという方が近いので、ちょっと怪しさが漂います。男の人は少し気をつけてないと、「スペシャルサービス」の世界になってしまいがちです。向こうにその気がないとしてもちょっと恥ずかしいですし、ましてこのマッサージをタイ人は怪しいマッサージだと思ってますから、オイルマッサージができると言ってる女性はそっち系のサービスをする人が多いです。

 この他に、日本風の肩や首のマッサージもあるし、ハーブマッサージとかもあります。が、気をつけなくてはいけないのは、タイ人が「マッサージ」と言ったとき、それが日本で言うソープランドに該当することが多いと言うことです。町中で「マッサージ、マッサージ」と言われたら、それはただのポン引きですのでご注意を。

 私も昔はよくマッサージを受けに行ったものです。そして1時間くらい受けたところで寝てしまって、気がついたら5時間たってた、なんてのもざらです。最近はあまり行きません。時間がないのとなかなかうまい人に出会わないのが原因かなあ。

(02/02/10)