カラオケ

 歌詞がわからなくても意味がわかるタイのカラオケ!?

 日本とタイのカラオケ事情というのはかなり違うものがあります。タイ人は日本人に負けず劣らずカラオケ好きな民族です。どこに行ってもカラオケがあって、熱唱してる姿を目にすることが出来ます。タイのカラオケは、現在の日本のスタイルとはちょっと違います。と言っても一昔前の日本に似てるといえばわかりやすいでしょうか。タイではカラオケは基本的にVCDを使っているので、日本の10年以上前のLDを思い出してもらえればわかりやすいと思います。また、カラオケボックスも多少ありますが、これもセンター管理のものであって、部屋ごとで出来るわけではありません。ただ、こういったボックス型はあまり見かけません。ほとんど知らない客の前で歌うシステムです。もちろんこういったものはタイ語の曲だけか、懐かしい洋楽があるだけなので、これを日本人がタイ人の前で歌うのは結構つらいものがあります。まるで体育館のような場所でタイ語の歌を歌わされたときは結構恥ずかしかったですねえ、さすがに。

 先ほど書いたように、タイのカラオケはVCDを使っているのですが、これはプロモーションビデオを兼ねているのか、すべて本人出演のものです。本人が出て歌ってるということは、見ているだけでも歌の内容がわかるというメリットの他に、口の動きを見て真似しやすいというメリットもあります。日本でもそうですが、歌だけで聴くのと、ビデオで動きを見るのでは、歌のイメージがだいぶ違います。カラオケで聴いて(見て)初めて好きになることも多いです。また、私たち日本人にとっては、何よりもタイ語の勉強になります。私のタイ語はほとんどカラオケから学んだものです。ただし、タイ語が全く読めない方は、ちょっと邪道ですが、GRAMMYと言うタイ最大のレコード会社のものをおすすめします。と言うのもこのGRAMMYのカラオケはタイ語字幕の下に「ウソウソ」英語字幕が入るからです。少しタイ語を知ってる人ならわかるのですが、タイ語を英語や日本語で表示するのは無理です。ですからこの英語字幕を見て歌うとなんだか全然ワカラン歌詞になってしまうことがあります。このGRAMMY以外のカラオケでは英語字幕が入ってないので、もしこれを歌えるようになるとタイ人もビックリしてくれること請け合いです。タイの曲はスローバラードも多いので、もしタイカラオケにチャレンジしてみたいのなら、丸ごと覚えてしまう方が早いかもしれません。さて、極楽タイランドではタイカラオケの意味を知りたいという方のために<タイ風エンターテイメント>の中にあるタイ唄日本語化計画というコーナーで日本語訳を紹介しております。是非そちらもご覧くださいませ。

 ちなみにこのタイカラオケをする場合、いくつかのスタイルがあります。カラオケボックス、レストランとの併設、日本で言うスナックカラオケ…。どこにでもあると言えばあるのですが、ホステスがついてないものなら非常に安いです。飲食代だけでおしまいです。ホステスがついた場合、きれいどころ(なんと言っていいかわからない)がつくと、これはもう1時間にいくらという感じでかかります。その料金たるや、タイのよくある日本人用カラオケと変わらないような料金であることが多いです。しかし、その辺の掘っ立て小屋みたいな所にあるカラオケでホステスがつく場合、横にホステスがいて一緒に飲み食いしても、ホステスの料金がつかないケースもあるようです。最近行った所では、1時間半ほど二人でご飯を食べながらお酒を飲んで、600バーツ(2000円)程度でした。これでバンコク料金なので、地方に行くとこれよりも安くなるかもしれません。

 カラオケボックスと言えば、最近日本からBIG ECHOがやってきました。ここでは日本の最新曲からタイの曲、洋楽、中国、韓国の曲まであります。システムはまさに日本のカラオケボックスと同じです。出来た頃は日本人が客の中心でしたが今ではタイ人が中心です。日本人は家族や友達、彼女と来るので比較的少人数なのに対し、タイ人は団体でやってくるのですごく多く見えます。そして今ではその比率は断然タイ人の方が多くなってきました。タイ人もきれいな建物で、友達や家族だけで歌いたいと言うことです。これまでそういう所がなかったために、ここがクローズアップされてきたようです。タイ人の友達からも行こうと誘われることが多くなりました。ただし、みんなこれが日本から来たと言うことを知らないようです。もし日本から通信カラオケが来たらさらに受けると思うのですが、あれは数がないと採算がとれないでしょうから、タイに来ることないでしょうね。まあ、その前にタイ人は後ろが関係ない映像というの自体受けないような気がしますからダメかも。

 タニヤをはじめとする日本人御用達のカラオケは、どちらかと言えば歌を歌いに行くという感じではないのですが、店によってはかなりの曲数を誇る所もあり、歌うためだけに行くこともあります。もちろんこの手の店はホステスを横に置かなくてはいけない(おかなくてもいいんだけど)ので、ちょっと料金が高くなります。ホステスと戯れるつもりならば、その情報は違う項で紹介する事になると思うので、そちらでお願いします。

 そうそう、タイ人が好きな日本の曲ってご存じでしょうか?聴くだけだけなのと歌うのとありますが、JPOPマニアでもない限りゆっくりしたバラードが好まれるようです。最近の曲では「TSUNAMI」「桜坂」、ちょっと古いと河村隆一の曲が人気でした。もしタイ人と日本のカラオケに行くのなら、こういったゆっくりとした甘い曲を歌った方が無難でしょうね。