貨幣価値

 1B=10円。これが実際の貨幣価値です。

 タイでお金を使う際には常にこのことを思い出す事をお勧めします。

 もっともこれはバンコクやプーケットなど、日本人がよく行く場所での話で、地方に行った場合は1B=20円にも感じられます。

 実際に多くの人が銀行のレート1B=約3円で物価を考えがちです。もちろん観光できた日本人の物価や通貨の基準は日本円なのですから、当たり前のことなのですが、海外に何度も来ると、自分なりの物価の基準みたいなモノが出来てきます。この基準は人それぞれ違うのですが、日本人的感覚ではおよそ1B=10円という感じになるように思えます。

 例えば、タクシーに乗った場合で40B払ったら日本円に換算して400円、カルピスウォーターは12Bなので120円、バミーを食べて30B払ったら300円、日本食店でご飯を食べて120B払ったら1200円、だいたいこんな感じではないでしょうか。

 実際にタイ人がもらっている給料から考えるとたいして安いとはいえません。あくまでも「日本人的」にの話です。

 こう考えていくとチップを払うときも20〜30Bで充分だということがわかります。私はいつもチップを多く払っていいお客になったつもりでいましたが、よく彼女に怒られたものです。あげすぎ、だと。最近ではチップは払わないか、おつり自体全部彼女に渡して、彼女にチップを決めてもらってます。

 余談ですが、タイ人の4大卒の初任給は大学によってもかなり違いますが8000〜15000Bです。中学だけ出ている子など、3000バーツと言った感じでしょう。これで一月生活するわけです。

 そして、マネージャークラスでも30000Bもらってるのはエリートです。昔何かの本で、タイのヤンエグ(死語?)の条件は給料30000Bで自宅から通い、車を持ってること、書いてあった記憶があるのですが、どうやったらこの給料でベンツに乗れるんだ?って思ったものです。考えたらこれは、親と一緒に住んで、車を買ってもらってるということで、こうなると給料は全部お小遣いだったりするわけで、たしかにいい生活してるなって気がします。そして、彼ら金持ちは相続税もなく、高利息を受け(通貨危機までは10%以上の利息が付いた)、この財力を背景に子供に高等教育を受けさせ、さらに上っていくわけです。逆の理論で貧乏人は貧乏のまま、さらに貧乏になっていくわけです。

 お金の価値は人それぞれですが、お金に振り回される人生は送りたくないものです。

(18/01/02)