車 運転編

 タイでの運転は神経を使います

 一度タイに来たことのある方ならご存じとは思いますが、タイ人の交通マナーメチャメチャです。ちょっとした隙間があれば割り込まれますし、バイクはその隙間を縫うように走ってます。譲り合いの精神などもってのほかのような走りです。
 タイの交通ルールは非常に日本によく似ていまして、右ハンドル左側走行、左折レーンがあることを理解していればそんなに難しくありません。交通標記も日本に似ていますので、いきなり運転することもそれほど難しいことではありません。問題は前述の交通マナー、そして地理感でしょう。バンコク市内や主要道路は英語でも表記があるので何とかなりますが、少し離れるとタイ語オンリーになってしまいます。それから一方通行の多さにも驚かされます。行きたいところまで行くのに、ものすごい遠回りをしなければならないことも多く、知らないとやっかいです。おかげでタクシーでぼられたと思うことも多いのではないでしょうか。また、信号が手動なために、いつまでたっても変わらないこともあります。世界一とも言われる渋滞は、この信号と川や運河によって発生します。元々水の都だったため、昔は水路が主な交通手段でした。が、その川を越える橋がないので、行き止まりになってしまうのです。結局川の向こう側に行く道路は限られているので、その道路が渋滞してしまいます。ま、車用の都市計画はされていないと言うことです。
 地方に行くと高速道路というものがなくなります。が、代わりにひたすら信号も交差点もない道路が続いたりします。右折するために橋でUターンしなければならない事もあります。こうなるともう、簡単に10キロくらいよけいに走らなくてはならなくなることになり、その辺に住んでいる人にはかなり不便なことでしょうね。地方の道路は県によって全然整備が違い、日本同様首相の出た県は道路環境が整ってます。街路樹も道路の荒れ具合も全然違うので驚きです。
 直線的な道路が多いこともあって、基本的にあまり速度制限を守りません。本来60キロの所を120キロで走っている車もありますので、気をつけないと痛い目に遭います。とはいうものの、もちろん速度違反取り締まりもしてますので、ほどほどのスピードにした方がいいでしょう。バイクや犬が突然飛び出してくることも多いので、注意が必要です。
 ロングドライブの場合、信号がなく休むところがないので疲れやすいので、さらに注意が必要です。そうそう、夜間走行するとわかりますが、街灯がない道路も多いです。これはマジで疲れますね。そして突然道路の真ん中に穴が空いていたり。。。ほとんどゲームの世界であります。

 タイで運転していて気が付くこととして、車と人間の関係があります。日本ではもう間違いのない歩行者優先のルールが確立されていますが、タイでは車優先です(にしかみえない)。車で人を追いやるような運転をしますが、そうしないと人がよけないという話もあります。ですので、日本の感覚で歩いていると車にひかれそうになります。よけないという意味では、犬や牛もそうです。ひきたくなかったら徐行するしかないです。。。最近の車は音が静かになって、相手に気づいてもらえないことがありますが、そう言うときは失礼とは思いながらもクラクションを鳴らします。実はこの国ではあまりクラクションを使わないのです。フィリピンなどではひたすらクラクションの音が鳴り響いてますが、タイではクラクションはよほどのことがなければ使いません。代わりに使うのがパッシングです。何かあればパッシングで伝えます。一応奥ゆかしさを残しているようです。が、日本と違う点として、たとえば日本では道を譲るときにパッシングしますが、タイでは俺は道を譲らないという意思表示になります。完全に逆なので気をつけましょう。同じように、ハザードの使い方も違います。日本、特に東京ではお礼の意味で使うこともありますが、タイでは交差点などで直進するよ、と言う意味を持ってます。もちろん駐車するときにも使います。

 普通に走っていれば捕まることはありませんが、「シートベルト」「車線変更」「スピード違反」「飲酒運転」「薬所持」の検問はやっていますので、注意してください。昔はその場で袖の下を払えばすんだことも多いですが、最近は警察まで連れて行かれることが多いです。特に後者2つはれっきとした罪になるので、気をつけましょう。

 そうそう、最後に一つ。タイの車、車検証には7人乗りと書かれてます。が、それは普通のカローラだったりします。だからと言ってホントに7人乗っていても捕まらないのか?それは管理人にもわかりません。少なくともタクシーはいやがるのでだめだと思うのですが、誰かご存じでしょうか、この真相。