銀行

銀行口座の開設はパスポートと住所だけでOK

 外国人である私たち日本人が銀行口座を開設するのは簡単です。少し前には労働許可証(WP)がなければ口座を開けないなどの制約がありましたが、今現在(2002年1月)は銀行にもよりますが、パスポートと住所があれば簡単に開けます。

 住所はホテルの住所でもOKです。とりあえず記入してしまえば何も言われません。口座を開きたい方はバンコク銀行の本店(シーロムにあります)がおすすめです。また口座をひらくさいにはATMカードも一緒に作ることをおすすめします。4桁の暗証番号を打ち込み、5〜10分ほど待つとカードをうけとることができます。

 バンコク銀行を例にとって説明しますと、私たちが選べるカードが3種類あります。一般カード、プレミアカード、VISA Electronカードとなっていて、一般カードは一日20000バーツ、プレミアカードは40000バーツ、VISAカードは100000バーツの引き出し限度額となってます。また、プレミアとVISAは海外でも使えます(日本でもクレジットカード扱いで使えます)。さらに、VISAはデビットカードでもあるので、これで買い物したりすることも出来ます。

 ATMカードがあるとATM機でお金をおろすことができるので地方に行ったさいや、深夜にお金を使いたい場合、大金を持ち歩きたくない場合などにとても役に立ちます。そして、日本の銀行よりも進んでいるのが、24時間いつでも使えると言うことです。日本ではCITIBANKなどがやっているサービスですが、タイでは当たり前のことです。手数料は地方でカードを使った場合などに限ります。

 しかし、気をつけなくてはいけないことがあります。このATM機は入金できないのです。(私は日本以外で入金できるATM機を見たことがない…。たぶん、お金が汚くて読みとれないのではないかと思ってます)ですから入金したい場合、銀行に直接赴いて窓口に並ばなくてはいけないのです。これは結構面倒。と思っていたら、最近入金できるようになりました。バンコク銀行のモノだけ見たことありますが、入金専用機として登場しました。正直ほとんど使う人を見たことないですが、たまに使うと便利なモノです。

 ネットバンキングもテレホンバンキングもあるにはあるようですが、使ってるのを見たことないです。

 また、タイの銀行に口座がある場合、日本からの送金窓口にもなるので、その辺でも使える人がいると思います。

 しかし2003年1月現在、ワークパーミットなしでは口座を開けないという銀行が増えました。と言うか、ほとんどそうなってしまいました。しばらくの間はタイで口座開設することは難しいかもしれません。


金利は思ったほどではない!?2%は高い?安い

 さて、銀行に口座を持ったら気になるのが利息ですね。タイで日本人がふつうに作れるのは、普通口座と定期口座です。通貨危機以来、利息もめっきり下がりました。銀行にもよりますが普通で1.75%くらい、定期で2〜3%です。日本の史上空前の低金利(貸金庫か?)に比べれば高いと思うかもしれませんが、素年前まで定期預金は12%以上の利息が付いていたのです。諸外国からお金を呼び込むためか、金持ち優遇策かはさておき、このような高い利息だったわけです。そして今現在は、このような低金利です。ここで注意してもらいたいのは、もし金利以上のインフレになると利息はぶっとぶわけです。さらに、我々日本人にとっては為替という恐ろしい壁も待っています。ですので、財テク代わりに手を出すのはあまりおすすめできません。

 タイに長く滞在する人、何度も来る人には銀行口座はとても便利です。余ったバーツを置いておけるわけですし、うまくすれば利息も付いてきます。しかし、法的にはずっと使ってないと「銀行」が判断した口座は、銀行が解約できるそうです。これはかなり恐ろしい話です。普通は何年使ってないからと言うようなガイドラインがあると思うのですが…。ただ、この話を聞いてから、まだ本当に口座を解約されたという話を聞いたことはありません。

 みなさんも銀行を選ぶときには、バンコク銀行(タナカーンクルンテープ)、タイ農民銀行(タナカーンガシコンタイ)、タイ商業銀行(タナカーンタイパニ)のタイ3大銀行に口座を作った方がいいと思います。どこにでもある銀行ですし、英語で話が出来るという魅力もあります。そして、おそらくこの3行はつぶれないでしょうし…。日本のように預金が保護される保証はないのですから。

(17/1/01)