怒濤のカンボジア

 5時半起床。
 6時にロビーへ。
 バスは6時半に来るはずが、7時過ぎに。
(やはりアジアには悠久の時が流れているようだ…)

 どうしてもあのバイカーだけには言いたいことがあった。
 彼が起きてきたので、言ったが、英語なので思うようには言えなかったが、必死に言った。

 結局この話は知らぬが仏なのか、バスの中でもず〜っと、そのカンボジア人の事で一杯だった。
 お昼もどうでもよかった。
 カンボジアの震度3の道路も何も感じなかった。
 悔しさの方が強いし、引きずってる自分も嫌だった。


 バスの中で姫が、住所交換したバイカーのアドレス等を捨てていいと言ったので、国境でちぎって捨てた。
 この光景は姫には見られたくなかった。
 見ていたかは分からないが、たぶんオイラの後ろにいたから見ていたと思う。

 なんかスッキリした。
 両手がふさがっていたが、姫が手をつないできてくれ嬉しかった。
 いよいよタイだ。
(ホント単純な男だよ、ゲンちゃんってやつは…)

 オイラも現金(単純)な人間だ。
 タイに入ったとたんお腹が空いてきた。
 途中の休憩所でイカ焼きなどを買う。
 バスがカオサンに着いたのは、PM8時半くらいか。
 カオサンに着き、ホッとした。仲良くなった女子大生とも、日本での再開を約束して分かれた。
(日本で再会したケースはほとんどないんだよね、これがまた)

 疲れたので宿を探す前に、喫茶店に入った。
 そこで、今夜の宿を決め、店を出た。
 今晩はカオサン通りではなく、第2のカオサンと言われている所へ行った。
 ここは欧米人が多いことでも有名。
 候補の中の何軒かの宿は満室・・・・・・・・・・。
 屋台で少し食事し、再び宿探し。
 雨も降ってきて、カッパを着るが、疲れもあり、お互い無言になりかけたが、協力
して値段を聞いたりして、精力的に探した。
 やっと見つけた宿は、2人で400バーツで、風呂が共同だったが、時間もAM1時を過ぎていたため、ここに落ち着いた。
 シャワーが部屋から離れていて、姫が一人でシャワーに入るのは危険で、遂に初めて一緒に入れるかと期待したが、部屋が狭く断念。
 この旅、数十度目の欲求不満・・・・・・・・・・。
(本で調べたりするとみんな見るのは同じだから混んでいるんだよね。にしてもなんで8時半に着いて1時までかかるの?)

 シャワーから上がり、色々なことがあった、日々を語りながら寝た。
 明日からは、旅の後半である。
 あと数日で帰国と思うと、寂しかった。
(いいね、これが旅の思い出ってやつですね。みんなにもゲンちゃんに負けないような思い出深い旅をして欲しいです。)