#01 なぜに今になってゴルフを始めたのか・・・?

 さてさて、何とも無謀なこのコラム、果たして今後安定的に続くのかが不安材料の一つでございます。
 でも、始めます!ゴルフはこれまでの私にとってはかなり縁遠い存在でした。何かチャラチャラしたおじさん専用のスポーツというイメージしかなかったし、どうも接待ゴルフのイメージが強い。多分。垢抜けないスポーツというのは多分ジャンボ尾崎をTVで毎回見てた影響が大きいようだ。あの垢抜けない格好やたばこを吸いながら・・・というシーンを見てたらそんな感じしかしないというのは無理ないと思いますよ(ジャンボ尾崎ファンの方すいません!)
 最近でこそタイガーウッズなどの外国勢や日本の新進ゴルファーでそのイメージはかなり薄まったけども。やはり、依然とジャンボ尾崎=ゴルフをする人達=おっさんというイメージがぬぐい去れない。まさに田舎のおっさん風ですもんなぁ!尾崎ブランドというのもあると聞いたこともあるけど私はまず選ばないです、ハイ。

 私をゴルフに誘ってくれたのはHP仲間で知り合ったの極楽タイランドのまおさんです。前々回のとあるゴーゴーバーでの会合(二人だけですが、なぜにゴーゴーバーで会合、結構まじめな会合です)でいきなり誘われたのですが(どんな話の進展でそういう話になったのか定かではない)右から左に聞き流していたような感じでした。
 あまりスポーツをしたこともないのであまり興味もわかないし、スポーツ=練習=汗くさい=根性=しんどい!のイメージがあり重い腰を上げることはその時なかった。また、その時の滞在日も残り少なかったせいもある。
 「まぁ、次回はちょっと試しにやってみましょうよ、mickyさん。ゴルフはね、年齢差があっても  結構まともに戦えるスポーツですからね」
 「・・・・・・へぇ、そうですか」
 「何事もね、やってみて、あわなければやめればいいじゃないですか。同じコンピューターを扱ってるものとして毎日部屋の中でモニターばかり見入ってるのも不健康ですよ。コースに出たら気持ちいいっすよ!」
 「・・・・そうですね」
 「まぁ、次回来たら打ちっ放しだけでも行って見ません?」
 「そうやねぇ、まぁ時間があればお供しましょう」
・・・・この程度でそこでの話は終わった。

 こういうやりとりがあったこと自体を忘れて先の訪タイにつながる。3月9日にバンコクに入る。
 すでにゴルフ云々の話は忘れ去っていたのですがまおさんから電話がある。
 「さて、前回お約束して頂いた打ちっ放しにこれから行きますからスクンビットの・・・で会いましょう!」
 「えっ?まじですかぁ?今から?あまり気乗りしないなぁ・・・」
 「何行ってるんすか、約束したでしょう、次回来たときは行くって」
 「・・・・・(まぁ、いいか、ものは試しだからお義理で一回はつきあって後は断ってもいいし)じゃぁ、後で会いましょう」
・・・これ以後積極的にこちらから練習行きましょうなんていう事になるとは正直思わなんだなぁ!

 クラブはまおさんが貸してくれました。
「まぁ、好きなように打ってみてください」
と言われ見よう見まねでやってみる。それよりもそういう場所にいること自体が気恥ずかしい。
 何とかボールは前に飛んでいるが多分無様なフォームだったと思う。大体がクラブの握り方もそこで初めて教えてもらったんですから。グローブもそこで購入。260バーツだったと記憶している。ちょっと練習してるとまおさんのお知り合いから声が掛かる。日泰ビデオの社長さんだそうです。
 「まおちゃん、新入りさんなの?へぇ、初めてなんだぁ〜。mickyさんとやら頑張ってよ。このところゴルフ仲間も日本に帰っちゃって少なくなったしねぇ。そうそう、だったら私が使ってないアイアンセットがあるから使う?じゃ、まおちゃん明日にでも店に預けておくから取りにきなよ」
と至極自然に言われました。
 正直、最初の練習では「ちょっと面白いかな?」という程度。
 でも、中1日をおいてまおさんから電話。
 「mickyさん、クラブを取りに行きましょう!」
 「クラブ?」
 「日泰ビデオの社長さんがあげるといったやつよ!」
 「くれる、本当なの?」
 「本当ですよ。結構いいクラブですよ!」
そういうやりとりがあって日泰ビデオの本店に伺う。これが私の「マイクラブ」になった!ドライバーなどはまおさんのベコベコのやつを使う。2度目の練習になると初回より考えすぎて当たらなくなる。
 何か悔しい!
 実際、自分にもわからないのだけどどんどん本格的にやってみたいなぁという気持ちが大きくなってる。多分、自分でも出来るかもしれないなぁというのがあったのかも知れない。それと大量の汗をかくという気持ちよさが出てきた。これまでこんなに汗をかく場面というのは数十年なかったと思う。もう上着はびっしょりで絞ればジャッ〜と汗がしたたり落ちる程。

 それと上手くミートしてカツンという軽い手応えで遠くまで飛ぶボールを見るとものすごい爽快感を感じる。なんや、なんやこの爽快感は(その時はまだヘッドアップしてボールを追っても師匠は注意しなかった。これは爽快感を味わわせてゴルフの虜にする為の罠ではなかったろうか!)
 ひやぁ〜、気持ちいいじゃん!という感じ。結構最初は我流でも飛んでたような気がする。

 4〜5回の打ちっ放しの練習後に
 「mickyさん、明日コースに出ましょう」
 「????!!!!」
 「あの、まだ満足に打てないんですけど・・・教えて貰ったのはそれなりに頑張ってますがコースなんてまだ早いでしょう!」
 「あのね、打ちっ放しで数百バーツ出して練習するのとコースでも同じぐらいでプレイするんだったらどっちがいいです?実際のコースで練習する方がいいでしょう」
 「・・・・はぁ、でも私まるっきりの素人だし・・・打ちっ放しでまだ数回練習しただけですよ。聞いたことがあるけどこんな素人はコースに出られないんでしょう」
 「何を言ってますか、タイは大丈夫です。それとね、上手くなって自信を持ってからコースというんじゃいつまでたってもコースに出るチャンスは巡って来ません。面倒は見ますからここは騙されたと思って明日コースに挑戦しましょう」
 「・・・・・へぇ・・・・・????」「(えらいことになったなぁ〜!)」

 こんな風にことはどんどん進展し数回の練習後(ドライバー数回、特にピッチングウェッジの練習と7番アイアンの練習が主、パター練習なし)晴れて私は無謀なコースデビューを果たすことになってしまいました!
 不安しかなくて前の夜は眠れなかったのを思い出します。
 この師匠の騙されたと思ってというのはこれからも何度も出てきます。うまく騙されればどんどん嵌って行く自分がそこにいました。あれだけダサダサと思っていたゴルフの練習を楽しみにしてる自分がすでにできあがってます。
 何が面白い・楽しいのかと言われてもうまく表現は出来ないのだけども新しい世界が1つ広がったというとこかな?個々にまた年齢に応じたプレイ・スキルがあるというのもいい。体力勝負は体力勝負なんだけどもそれはかなり他のスポーツに比べれば緩い感じがする。

 いい汗をかくという味を覚えたがいいかもしれない。いやぁ、練習後のゲータレードがあんなにも美味しい飲み物とはいままで気がつかなかったし。練習やコースを出た日は熟睡も出来る。これまでのスポーツのように耐え難い筋肉痛との戦いもない(あるにはあるが我慢できる程度)。
コースデビュー前に師匠とゴルフシューズを買いに行った。帽子も買った。それで終わり。いよいよ明日コースへ出るという前の日、緊張してる自分がすでに居た!
 大丈夫かいな、こんなんで。

 夕刻食事に出る。ラーメン亭に行った。いつもは新聞か漫画を手に取るのが普通なのだが・・・・恐ろしき事に手に取ったのは「パーゴルフ」という雑誌であった。自分が驚いた!

 「雑感」:これまで10数年バンコクを行ったり来たりしてます。滞在中の時間の過ごし方はマンネリ化してしまってたような気がする。夜の繁華街に出るのも億劫になっておりまた日中どこへ行くでもなしという日々が多くなっていたのは事実。ですから何か新しい時間の過ごし方という要望とゴルフが一致したのではないかと思う。まおさんもご自分のHPに書かれてますがタイは意外と昼間の娯楽というのは少ない。観光で来るなら1日中スケジュール満杯の忙しい日程をこなすからそういう感じはしないでしょうが、タイに長期滞在・駐在というとその感は強くなる。
 仕事時間の調整が利く私の場合にはゴルフはまさにうってつけだと感じる。平日にリーズナブルにゆったりと時間を過ごせるスポーツとなるからだ。健康管理にもいい。あまり歩かなかった人がこれを境にかなりの距離を歩く。師匠はカート使用禁止の人です。まさに人が働いてる時間帯に楽しむというのはなかなか出来ない事だけど、私はそれが調整出来る仕事環境です。本当に感謝です。なぜに、もっと早くゴルフに興味を抱かなかったかと悔いもしますが、これほど強制的に誘ってくれる人が居なかった。たぶんまお師匠が居なかったら一生涯ゴルフというスポーツには縁がなかったと思います。有無を言わさず強引に誘ってくれたまお師匠には感謝です!